女川町の地域おこし協力隊受入事業者の一つである『一般社団法人女川未来会議出島プロジェクト』の代表理事 高野 信さんに、協力隊を募集することになった背景、そして、協力隊員と共にどんな未来を描きたいかをお伺いしました!

来年2024年に女川本土との架橋を控えている出島を盛り上げようと奮闘している高野さん。そんな高野さんが思う出島の魅力と可能性とはどういったところなのでしょうか?

代表理事 高野 信さん

■一般社団法人女川未来会議出島プロジェクトについて

出島(いずしま)は、女川町の中心地にある船着き場から約20分で到着する島です。古くから漁業の島として栄え、釣りを目的に来る観光客も多いです。東日本大震災後島の人口は5分の1に減り、2023年現在は100人を満たしません。

そんな出島も2024年12月に本土と島を結ぶ橋が架かる予定で、大きく変わろうとしています。当法人は架橋に向けた出島の振興を目的に2021年12月に設立しました。「島の皆さんの想いに寄り添いながら…」をモットーに、観光コンテンツとしてのトレイルルートの開拓や景観づくり、荒れた人工林や耕作放棄地の整備による里山づくり、さらには島民の要望に応じた環境整備など、多岐に渡って活動しています。

 私は元々出島とは縁もゆかりもありませんでしたが、教員時代の先輩のお誘いで20年ほど前に出島に訪問した際、出島に魅力を感じ、その後、7年前に再び出島を訪れ、廃業した⺠宿の庭から⾒える素晴らしい景⾊に⼼を奪われました。2018年からその民宿事業の立ち上げに関わりはじめ、その後定年退職を機に任意団体を立ち上げ、頻繁に出島を訪れて島の観光コンテンツ開拓などに取り組んできましたが、現在は出島に移住し、当法人の運営に専念しています。

出島を案内する高野さん
民宿いずしまからみえる風景

■観光未開の地だからこそできる、観光コンテンツの創出

2024年12月に女川本土と出島を結ぶ橋がつながるため、出島は大きく変わる機会を迎えています。元々は水産業が盛んであったため、観光地としての魅力の創出や発信をあまり積極的にはしていませんでした。しかし、眼下に広がる海や息を呑むロケーションは観光地としての可能性大きく秘めており、自分で開拓していくことができる面白さがあります。

また、高齢者が大半である島に住む皆さんにとっては40代も “若者”で、そんな若者たちが島に住むことを望む声が多く上がります。若い人が増えることで、島全体がイキイキすることを期待しています。島の皆さんは島外から来る皆さまを歓迎いたします。

架橋予定地

■出島でビジネスプランやビジョンを叶える

出島は観光地として開拓する余地がたくさんあります。例えば、現在進んでいるものですと、出島のロケーションを活かしたサウナ施設の建設や空き家を活用した民泊事業が始まります。自分なりの出島の魅力を発見し、ビジネスプランを考えたりビジョンを持ったりできる人に来ていただき、共に出島の振興に取り組んでいきたいです。

普段の活動は、トレイルルートの整備・開拓や週に1回程度の美化活動に取り組んでいただきます。出島での地域おこし協力隊としての活動が皆さんのビジネスプランやビジョンの具現化と出島の振興、つまり当法人の設立目的の実現につながるものと確信しています。

観光未開の地、出島でビジネスチャンスを掴みましょう!

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