一軒家を建てて、縁側で風を感じながら昼寝をしたい 。
これが、小学生の頃からずっと変わらない僕の夢です。
この話をすると、ほとんどの人に「なんで?」と聞かれます。
でも、僕自身もその理由をうまく説明できなくて、いつも「なんかよくない?」と答えることしかできませんでした。
そんな僕ですが、女川に来てから、少しだけその理由が見えてきた気がします。
結論から言うと、僕は「余白」を大切にしたい人なんだと思います。
東京で暮らしていた頃の生活を振り返ると、余白とは程遠い毎日でした。
どこかへ行く時は、いつも最速の交通手段を調べる。
用事が終われば、また一番効率のいい方法で家へ帰る。
学校や塾では、常に誰かと比べられ、その競争の中で頑張る。
もちろん、それが悪いことだとは思いません。
でも、気づけば「効率」や「速さ」を優先することが当たり前になっていました。
一方で、女川で過ごす時間には、東京ではあまり感じられなかった余白があります。
風の音を聞いたり、景色を眺めたり、何もしない時間を楽しんだり。
そんな時間を過ごしていると、「あ、僕はこういう暮らしが好きなんだ」と思うようになりました。
だから、小学生の頃から抱いていた「縁側で風を感じながら寝たい」という夢も、ただ縁側に憧れていたわけではないのかもしれません。
効率や競争から少し距離を置いて、ゆっくり流れる時間を大切にしたい。
そんな生き方への憧れが、あの夢という形になっていたのではないか
最近は、そんなふうに思っています。






