青学女子が女川でラーメン屋を手伝う話 vol.2

青学女子が女川でラーメン屋を手伝う話 vol.2

はい、こんばんは。

 

前回は、GW期間中に女川で、ラーメン屋のお手伝いをしていた件について紹介致しました。

 

今回は、「なぜこんなことが起きてしまったのか」についての解説を致します。

 

まず私が働いていたお店、「Yume Wo Katare Onagawa」について先に説明します。

こちら、今年の1月30日に女川にオープンしたばっかりのラーメン店。

シーパルピア入ってすぐの右サイドに位置します。行列を見つけたら、そこがユメカタです。

開店から3ヶ月近く経ちましたが、行列が途切れることはなく、GW期間中もたくさんのお客さんにご来店頂きました!(皆さまありがとうございました!)

 

で、ここ、普通のラーメン屋と何が違うのか、気になりませんか?

ここ、ただのラーメン屋じゃないんです。むしろ、ただのラーメン屋だったら私が働くことは一生なかったことでしょう。

 

詳しくは以下のブログを参照して頂きたいのですが、

一言で言うと、「若者の夢をみんなで応援する場」を提供しています。

そういう場を実現させるための、「夢募金」や「夢食券チャレンジ」など色々な工夫が凝らされているので、ぜひ一度ユメカタに足を運んでみるか、Yumeグループ代表の山崎達哉氏のブログをご参照ください!

http://yamazaki-tatsuya.blog.jp/archives/1073458598.html

 

うちのラーメン屋、なんか来るとすごい元気もらえるんですよね。

正直、ラーメンであるとかラーメンじゃないとかそこまで重要じゃなくて。

 

あそこは、「ラーメンを入り口としたコミュニティ」なんです。

どういうことか、以下で『AさんがYumeの常連客になるまで』を追ってみましょう。

 

 

=====

美味しいラーメン屋があると聞きつけて仙台から車で女川に足を運ぶ。

女川にいざ到着すると、目に飛び込んでくるのは、ものすごい行列。

そうか、あれが例のYume Wo Katareか。

噂によると、毎日ここに足を運ぶ常連客もいるそうだ。

もしかすると、あの人がTwitterで伝説の◯◯さんか。

 

なんだか店からは元気な若者の声がするぞ、ふむふむ。

よし、並ぶこと、20分。やっと順番が回ってきた。

店の中に足を踏み入れる。店内ではガンガン音楽がかかっている。

「夜も眠れないくらいの夢ならばドキドキする方へ」とかなんとか。

一体なんなんだ、この曲は。

 

 

そんなことを考えているうちに、突如として店内では、この声が響く。

そう、二郎系ラーメンではお馴染みの、これだ。

 

「ニンニク入れますか?」

 

 

店主が頑張って優しい笑顔を作っているのが伺える。

今日は仙台からわざわざ来たんだ。ここは張り切ってこれでいこう。

 

「全マシマシで」

すなわち、この呪文が意味するのは、ニンニク、野菜、油モリモリということだ。

 

おっと、隣では、800gに挑戦しているオヤジがいるではないか。

これは、くっ、、くやしい。みんな、日々こうやって自分自身と戦っているんだ。

きっと、そうだ。

 

そして、コールから待つこと10秒。

チャラめで、いかにも一定女子からモテそうな若造が「いってらっしゃい!」と威勢のいい呼びかけと共に、溢れんばかりの野菜とニンニクが乗っているラーメンを運んでくる。

 

よし、いざ、出陣。これが、天下の300g、全マシか。

上級者になると、天地返しとかいう技を使う人もいるそうだが、ここはまだ初めてなので、スタンダード流で。

なるほど、うわ、なんだ、このスープともちもちの麺は。

しかも、、うわ、うわわ、チャーシューのこのトロトロ感。これは、まさしくギルティ以外の何者でもない。

 

 

フルマラソンでいうとこの、30kmまで来たというタイミングで、急に店内の音楽が止まる。

一体何が起きているんだ、、。

 

「店長、僕には夢があります!」どこからともなく、そんな大声が店中に響き渡った。

声の聞こえる先を追うと、そこには大学生らしき若者が立っていた。

 

「◯◯さん、ご馳走様です!僕の夢は、将来美人な奥さんと結婚して幸せな家庭を築くことです!」

 

真っ先に思ったことは、こうだ。

君は、一体なぜ、ここラーメン屋で急に夢を語りだすんだ。

 

後から調べてわかったことなのだが、この店では、夢を応援したい人からの夢募金によって、「ラーメンがただになるなら、夢を語ってみよう」という下心に直撃アタックすることで、若者が夢を語るハードルを下げ、誰かの後押しによって、夢が語られる。という『ポジティブサイクル』が実現されているらしい。

 

無論、この頃の自分はそんなことを知る由もない。

 

しかし、これは紛れもない事実である。

自分はたった今、若者が夢を語っている場を目撃したのであった。

 

あーいつだったけな。自分がこんなに青臭く夢を持っていたのは。

なんだか、大学生のころの自分と夢を語った彼が重なるようで、眩しい。

 

大手企業に入社してから、早10年が経とうとしている。

自分の夢ってなんだったっけな。

 

なんだか若者も頑張っているし、自分も夢、もう一回作りたいな。

 

いいぞ、うん、そうだ。

よし、残りの12kmを完走させるとしよう。

 

あー本当になんなんだ、このギルティな味は、、。

今日も美味しいラーメンでお腹を満たし、なんだか心までアツくなってきた。

 

ご馳走様でした。と一声かけ、店を出ようとする。

ドアに差し掛かったあたりで、「ありがとうございました!またお待ちしています!」と厨房から元気一杯の声で聞こえてくる。

 

思わず、振り返って、「また来ます!」と言ってしまった。

 

いやあ、これはまた来るしかないなあ。

お、そういえば、隣の相喜さんのフレッシュジュースが美味しそうだ、よし買っていこう。

ここは、バナナジュースが美味しいと聞いた。本当だ、うまい、、。

しかもラーメンの後のお口直しには最高じゃないか。

 

あれ、なんだか商店街の奥が盛り上がっているみたいだ。よし、あっちにも足を運んでみよう。

 

いい石鹸も買えたし、妻にはお茶のお土産も買えたし、夜にはガル屋とかSugar Shackとかいう飲み屋もあるみたいだ。町長もたまに出没するというから驚きだ。

 

今度は夜営業の時に来てみよう。

昼は11月にオープンする広島チームが運営、そして夜は女川チームが運営していて、味もまた違うということだ。無論、これはTwitterから得た情報に過ぎないが。

 

 

よし、帰るとするか。次来るときは、自分も夢、語ってみようじゃないか。

=====

 

投稿者プロフィール

まい
まいハッピー星
都内の大学4ねんせい。
ミスコンと駅伝で有名なところ。キャンパスは表参道。

私のコンパスは、ワクワクへ向かう。
毎日アイス食べないとだめみたいですよ。

女川ではハッピー星から来たまいちゃんですって紹介されます。
なんでだろう。

女川訪問歴5回なシティガール。
まぐろ丼が美味しすぎて困っちゃうよね。
Close Menu