創業本気プログラム2週目の感想「苦節と転換」

創業本気プログラム2週目の感想「苦節と転換」

1週目終了後

プログラム初日を終えてから、あらためて自分はなぜ起業したいのかを考えていました。幼い頃から最近のことまで自分の人生を振り返ることで、やりたいことがたくさんあることが分かりました。「あれもやりたいし、これもやりたい」という状態です。

様々な想いを紐づけて一つの事業にまとめることは簡単です。ただし、それはあくまで“自分にとって”の話。私を全く知らない人に、私の複雑な想いを理解してもらうのはとても難しいことなので、結局誰の共感を集めることもできないでしょう。

人から共感を得るためには、人が納得できるような分かりやすさが重要です。しかし、「あれもやりたいし、これもやりたい」状態の私にとって、自分の複雑な想いを紐解くことはとても難しいことでした。そんなモヤモヤと向き合いながら、プログラム3日目を迎えました。

 

プログラム3日「苦悶」

この日は、ビジネスアイデアのプレゼンから始まりました。プレゼンを終えたあと、「原体験が多すぎる」「ビジネスアイデアと原体験の関連性が分かりにくい」といったご指摘をいただき、この点を解決するべく、再び佐々木さんにメンタリングをしていただきました。

この日私は、苦悶していました。「居心地のいい場所を提供したい」「自由な発想が生まれる場を提供したい」「環境負荷を減らす社会にしたい」といった様々な想いがあり、どれかを選ぶとどれかを捨てることになったからです。たくさんの原体験、たくさんの想い、これらを一つの事業でやるにはあまりに複雑で、他者からの共感を得られないという問題に直面していました。

 

プログラム4日目「発想の転換」

他者からの共感を集めるために、想いを一つに絞らなければならない。苦悶しきった私は、アスヘノキボウスタッフの岩部さんから助言をいただき、一旦全てを忘れて「ただただ自分の好きなこと」を書き殴ってみることにしました。自分は何が好きなのか、なぜ好きなのか、洗いざらい吐き出してみました。プログラムが始まって以来、最も自由な時間だったと思います。

この作業で、自分の好きなことと理由を分けて考えたところ、自分は「他者とつながること」「自分の好きなことをすること」「他者の存在を感じながら一人になれること」などを求めているということが見えてきました。すると、今まで複雑化していた自分の原体験に一本筋が通った気がしてきました。

 

プログラム2週目を終えて

もう起業なんてしたくないと思うくらい、かなり追い詰められましたが、それでもなお「夢を見たい」という想いは消えてくれませんでした。プログラム中は悔しいこともありましたが、逆にそれが妄想を現実に変えようとするエネルギーに転換された気がします。

投稿者プロフィール

渡辺亜沙人
渡辺亜沙人
宮城大学 事業構想学研究科1年。石田研究室に所属し、環境心理学・社会学の領域からサードプレイスに関する研究を行う。2020年3月から現在まで株式会社MAKOTO WILLにインターンとして所属し、2021年11月からアスヘノキボウでのインターンを開始する。30歳までにカフェを開業することが目標。
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