ひょんなことから、女川のチャレンジショップづくりに携わることになった。
建築を学んでいる自分にとって、実際の「現場」を知ることができる、またとない機会だと思っている。
これまで大学では、図面を描いたり、模型をつくったり、建築について考えたりすることが多かった。
でも、実際の現場に立ってみると、図面だけでは分からないことがたくさんある。
図面と現場を行ったり来たりしながら、寸法を確認する。部材が届けば搬入する。
実際の床を見て、レベルの違いに驚く。
「図面ではこうなっているけど、実際にはどう納めるんだろう?」
そんな疑問が、その場に立つことで初めて生まれてくる。
そして何より面白いのが、ひとつの小さな拠点が、たくさんの人の手によって少しずつ形になっていくこと。
大工さん、建築士さん、設備屋さん、水道屋さん……。
それぞれが違う専門性を持ちながら、一つの場所をつくっていく。
これこそ、建築の真骨頂なんじゃないかと思う。
現場では、たくさんの道具が飛び交っている。
大工さんが道具を使い分けながら、木材を寸分の狂いなく切り出していく姿は、見ているだけでも面白い。
そして、現場に入った瞬間に感じる木の香り。
やっぱり木って心地いい。
一本の木材が、柱になったり、家具になったり、カウンターになったり。
いろいろな形に姿を変えながら、最後には誰かの生活の一部になっていく。
そんな過程を間近で見られることが、今はとても楽しみだ。
これから大工さんには、かなりお世話になることになりそうだ。
もちろん、分からないことだらけ。
失敗することもあると思う。
それでも、せっかく現場に立てるなら、頭で考えるだけではなく、とにかく自分の身体を動かしてみたい。
材料に触れて、道具を使って、人の仕事を見て、分からないことは聞いてみる。
そうやって、ひとつひとつ吸収していきたい。
「建築を学ぶ」ということが、図面の中だけにあるものではないと、少しずつ実感し始めている。
女川で始まった、チャレンジショップづくり。
ここからどんな場所になっていくのか。
そして、自分自身がこの現場で何を学んでいくのか。
完成するその日まで、しっかりとこの過程を見届けていきたい。
投稿者プロフィール

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兵庫県西宮市出身。23歳、現在大学院生。
大学では建築設計を専攻しており、建築分野の幅広さに気づき様々な分野を勉強中です。
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