福島からの友人

福島からの友人

(5/7のこと)

女川でのことをポストしたところ、急遽「明日行っていい?」と俳優の先輩が興味を持ってくださり遊びに来てくれました。僕はいつでもウエルカムだったので色々と仲間にリアルに共有できて良かったです。短いながら、女川の自然を満喫して頂き嬉しかったです。俳優・矢沢誠さん。チェルフィッチュという劇団の2014年にドイツで初演された「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」で一緒に長く海外ツアーを廻らせてもらいました。矢沢さんは福島を拠点に今も精力的に俳優業に邁進されています。僕らが共に回ったのはヨーロッパ、南米、中東。世界 13 カ国 22 都市。行く先々の国で、その土地に育まれる文化レベルの高さを目の当たりにしてきました。その感覚は首都か、首都ではないか、ということは関係がなく、演劇、映画、アート、それを鑑賞し、感想を分かち合い、議論し、作品を育み、制作し、それを持って旅をして、また戻ってくる、そしてまた次の作品へ・・・そういうことが社会の土壌に強く根付いている街ばかりでした。そして、思い返せば、スクラップ&ビルドではなく、例えば、リスボン、パリも、モスクワ、ベイルート、ヘルシンキ、ドイツの各都市、グアナファト…演劇やアートに関することだけではなく、歴史的な痕跡・遺産が残されている、街の景観に統一感がある、食文化が豊か、人種の多様性。僕が女川にいるのも、それらがこの街で感じられる・刺激的であるということもあるかなと、改めて矢沢さんと話をしながら考えていました。福島、女川、それぞれ「現在地」は違いますが、改めて仕事を邁進していきたいと思いました。

 

 

投稿者プロフィール

Ota Shingo
Ota Shingo
普段は東京を中心にテレビ番組のディレクターや映画の監督をしております。女川町には昨年、取材中に出会い、街の景観や復興の取り組み・この街へでの暮らしに惹かれました。宜しくお願い致します!
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