女川町の地域おこし協力隊受入事業者の一つである『女川みらい創造株式会社』の代表取締役社長 阿部 喜英さんに、協力隊を募集することになった背景、そして、協力隊員と共にどんな未来を描きたいかをお伺いしました!

復興まちづくりからフェーズが変わり、女川みらい創造株式会社として、これからの女川をどう考え、どう盛り上げていこうとしているのでしょうか?

代表取締役社長 阿部 喜英さん

■女川みらい創造株式会社について

弊社は2014年の6月に設立された会社です。
東日本大震災後の2012年の7月から、町内の民間の有志で、岩手県の紫波町で行われていた「復興まちづくりブートキャンプ」と言うプログラムに参加し、まちづくり会社とは何か?復興まちづくりとは何か?を勉強して参りました。2年目には行政職員や町長も一緒に参加してくれるようになり、女川町のまちづくりの方向性が間違った方に向かって行っていないかを確認する場のような位置付けになっていきました。その中で、中心市街地の商店街の再建の話が上がり、そのためには専門的に取り組むまちづくり会社が必要だという流れから、弊社の設立が決まりました。形としては第3セクターになりますが、比較的自由度は高くなっています。

現在の女川町における弊社の立ち位置は、エリアマネジメントの中心事務局です。エリアの賑わいを作り出すというのは震災前からの女川町の課題でしたが、行政や民間の連携なしでは難しいため、弊社が中心となり各所と連携しながら取り組んでいます。具体的な業務については、テナント管理を含む施設管理、女川の産品の物販業、道の駅の事務局業務、海岸広場の指定管理業務、道路協力団体として町道であるレンガみちの管理業務、広報など多岐にわたります。

上空から見た女川町の中心地
女川の産品を取り扱う「女川水産業体験館 あがいんステーション」

■持続可能なまちづくりを目指したエリアマネジメント

エリアの賑わいを持続的に作り続けるための仕掛けとして現在取り組んでいるものの一つに、海をより身近に楽しんでもらうために海外広場で展開している

女川マリンビレッジプロジェクト(http://onagawa-mirai.jp/kaiganhiroba/)が挙げられます。これは貸し切り利用が出来るサウナ棟を中心に2棟のキャビンを建設するプロジェクトです。今年のはじめに行ったプライベートキャビンのデザインコンペで選ばれた優秀な2作品を形にするため、ちょうど今見積もりを取り付けています。上がり過ぎたコストを事業計画に合わせるという作業をやっているのですが、地域おこし協力隊で入っていただく方にはぜひそういった部分もお任せしたいと考えています。

※画像はイメージで実際の完成予想とは異なります

また、海岸広場の取り組みも含め、駅前のエリアへ訪れた人の滞在時間を伸ばしたいと思っています。宿泊客と日帰り客が町で使う金額の違いというのがありますが、泊まるから多いというわけではなく、それだけ長時間滞在することで町で使う金額が増えていきます。実際、2021年春に「シーパルピア女川」「地元市場ハマテラス」「女川町まちなか交流館」「女川町たびの情報館ぷらっと」のエリアが道の駅に登録されて以降は、訪れる皆さんの認識が変わったことで滞在時間が伸びたことを実感しています。そのため、泊まらなくても長時間滞在してもらうことでお金がきちっとテナントさんの方へ落ちるような仕組みを作りたいと思っています。

最近は、こうして稼げる町にしていくことが、将来地元の子どもたちが大人になった時に働ける場を作ったり、町にいられる理由を作ったりすることにつながるのだと気づきました。

こういった、持続可能なまちづくりを意識した事業をより進めていくため、協力隊の仕組みを使って志ある方に来ていただきたいと思っています。

■社長の右腕としてまちづくりに携わる

仕事の幅が広いため、関わってもらう仕事はつけたい力や特性にある程度合わせることができますし、行政と連携しながら稼ぐ事業づくりに関われたり、町内の関係団体と連携しながら一つの事業を作ったりという経験ができます。これはまちづくり会社だからこそできる経験だと思います。
ぜひ私の右腕として不動産賃貸業の日常業務を行いつつ新規事業の企画、運営を担って頂きたいと思っています。

求める人物像としては、やる気と想いを持っている方であれば、特に経験や能力は問いません。アウトドアレジャーやサウナが好きな方や弊社が行っている事業や資産を活かして、新たなサービスや商品開発にチャレンジしたい方、経験やスキルよりも「やりたい!」という気持ちのある方に来て頂ければ最高ですね!

私と共に色々な場所に顔を出し、様々なことを吸収し、さらに発展していけるような人、自分なりに考えて実行に移せるような方にぜひ来ていただければと思います。

協力隊の任期終了後はもちろん弊社に残っていただけると嬉しいですが、そこには拘らず、女川町に残って共にまちを盛り上げていただければ嬉しいですね。

女川のまちづくりをど真ん中で吸収したい方、まちづくり会社の社長の右腕として学びたい方、将来自分の地域に事業で関わっていきたいという方をぜひお待ちしています!

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