三日目は天候に恵まれ、女川の山々ときらきらとした海に迎えられて朝を迎えました。
原田さんのお話 🏃♂️
朝は株式会社つなぐの代表・原田さんにオンラインでお話を伺いました。スポーツを通じて子供たちに成功体験を積み重ねてもらい、日常でも自信を持ってほしいという熱意のもと、アクティビティークラブや幼児期からの運動習慣形成プロジェクトなど、精力的に活動されている様子が伝わってきました。
「これマジで面白いと思うんだよね!!」原田さんのその一言には、自分が信じたものを形にしていく力強さが宿っていました。誰かのためになることと、自分のやりたいことを両立させ、どちらも妥協しない生き方に、強く憧れを抱きました。夜にBar Sugar Shackで再会した際も「女川のために何をしたらいいかな!?」と声をかけてくださり、そのまっすぐな姿勢がとても印象に残っています。
マスカーでの学び ❄️
その後はマスカーを訪れ、女川の水産業を支える冷凍庫の役割と存在意義について学びました。案内してくださった高橋さんは、マイナス30度の冷凍庫の中でタオルを振り回すとどうなるのか試してみたいとつぶやいたところ、全員分のタオルを用意してくださるような、優しくて面白い方でした。
初めての銀鮭 🐟
お昼ご飯には銀鮭をいただきました。初めて食べる銀鮭でしたが、本当に美味しく、また食べたい!
向学館での交流 🏫
お昼のあとは向学館へ向かいました。高校生と急遽「東大王ごっこ」をしたり、女川中学校・小学校を見学させていただいたりしました。まず驚いたのは、広大な人工芝のグラウンドをはじめ、海外のドラマに出てくるようなきれいな校舎です。ここでのびのびと学べる女川の子供たちを羨ましく思いました。また、児童クラブで子供たちと一緒に宿題をしたり、グラウンドに出て遊んだりする中で、子供たちが新しく訪れる人に物怖じせず、非常にオープンであることを実感しました。最後、帰り際には「また明日も来いよ!」と声をかけてくれる子もいて、本当に良い経験になりました。
長谷川さんとの出会い 🐚
子供たちと過ごしたあと、Camassに戻り、トリガイを取り扱う長谷川さんのお話を伺いました。自分のやりたいこと、好きなこと、得意なことを重ね合わせる中で見えてきたというトリガイとの接点のお話は非常に興味深く、人生の選択肢は無限にあるのだと改めて感じさせられました。同じ大学の出身ということもあり、既存のレールに乗らなければならないというプレッシャーや、今抱えている悩みにも真摯に耳を傾けてくださいました。帰り際には「またいつでも連絡してほしい。そしてまた女川に来てね」という温かい言葉をかけていただきました。
温かな最後の夜 🍶
その後、夜に女川の居酒屋で飲んでいたところ、町長が現れ一緒に写真を撮っていただいたり、二日目にお会いしたスポーツ協会の方々とも再会したりと、女川町での日々を締めくくるにふさわしい、あたたかな夜を過ごすことができました。
4日間を振り返って ✨
大雨によって初日の到着が延びるというハプニングから始まった今回の女川滞在でしたが、振り返ってみれば、そのすべてが濃密で忘れがたい時間となりました。
一日目には、坂茂の設計による美しい駅舎に出会い、「還暦以上は口を出さず」という言葉に込められた、若い世代の意見を尊重するまちづくりの姿勢を肌で感じました。二日目には、保育園での子供たちとの触れ合いを通じて、一人ひとりに合わせて向き合うことの大切さを学び、まゆさんをはじめとする地域の方々の温かさに触れました。そして三日目には、原田さんや高橋さん、長谷川さんといった、それぞれの形で女川に情熱を注ぐ方々との出会いを通じて、自分の生き方や選択肢について改めて考える機会を得ました。
今回関わった方々の多くは、実は町外からの移住者でした。それにもかかわらず、皆さんが口を揃えて「また女川に来てね」と、自分が受け入れる側として声をかけてくださったことが、強く印象に残っています。地方というと閉鎖的なイメージを抱かれがちですが、女川にはそれがまったくありませんでした。それは、5000人という規模感と、「何か新しいことをしたい」という熱意を持った人たちが自然と集まってくる土壌があるからなのだと思います。
普段、人がなぜ街に愛着を持つのかを研究している自分にとって、これは何か重要な手がかりのように感じられました。まだうまく言語化はできていませんが、あえて言うなら、よそから来た人自身が、かつて「迎え入れられた側」だった経験を持つからこそ、次に来る人を自然と迎え入れる側に回れる、そんな循環がこの町にはあるのかもしれません。規模が小さいからこそ一人ひとりの顔が見え、新しいことに挑戦する熱意を持った人が集まりやすく、そしてその熱意が孤立せずに支え合える。そうした「ちょうどよい密度」こそが、女川という町への愛着を生み出す土壌になっているのではないかと感じています。
震災という大きな出来事を経てなお、子供たちの未来のために、そして自分自身が本当にやりたいことのために、まっすぐに行動する女川の方々の姿は、今後の自分にとって大きな指針になると感じています。
また女川に来ます。4日間、本当にありがとうございました。
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