受精を観察したインターン初日

受精を観察したインターン初日
採卵の様子

かなり時間が経ってしまいましたが、4/14のインターン初日のことを書きます。なんと初日は採卵というビッグイベントの日でした!採卵とは名前通り交配をさせて受精卵を集めることなのですが、自然界とは全く異なる環境で、大量に健康な受精卵を集めるのは意外と難しかったです。

採卵の様子

トリガイは二枚貝の中では珍しく雌雄同体です。すべての個体が雌であり同時に雄であるということです。生殖行為の際にはまず精子を出し始めて、途中で止まり卵子を出すのに切り替わったり、それからまた精子に切り替わったりします。ひとつの貝が始めると周りの貝も徐々に始めますが、ボスによると切り替わる確率は毎回約1/3のようで、それぞれの貝のペースで行われます。

精子の方が卵子よりエネルギー面でコストが低いからか、精子の方がずいぶん多いです。自然界では広い海の中で分散されるためちょうど良くなるようですが、水槽の中だと精子が多すぎて幼生に不具合が起きてしまいます。そこで卵子を放出している個体をすぐ見つけて、隔離する作業があるのですが、卵子はとても小さくてわかりずらい上に、水槽の中が精子で曇って何も見えず、という具合でとにかく難しかったです。あまり役に立てず、悔しかったです😭

結局隔離はほぼ諦めて、多精になってしまった卵子をフィルターで濾過しできるだけ精子を取り除きました。その後サンプルをみんなで観察していたのですが、これが本当に面白い。

本当は一つの卵子につき数匹くらいの精子がついているといいらしいのですが、ちょっと覆われすぎています!!このサンプルは隔離が成功した…と思ったら急に放精に切り替わった個体が少し精子を出してしまったものです。あれだけの量でこんな風になるのか、とかなり衝撃でした。

デカめの円が卵子で、その上の黒いブツブツは全て精子とのことです

更にもっと激ヤバ映像が以下のものです。もう卵子の周りに群衆ができてますよ…

これはちょっとやばいですね

濾過してこれ、なのでその前は一体どれだけだったのでしょうか。ひとつの命となるはずだった受精卵が、卵子と精子の比率が違っただけ、それだけで正常な生命が誕生しなくなってしまう。大袈裟ではありますが、生命というものの儚さに、今私たちがここにいることの奇跡に、改めて気付かされた瞬間でした。

ちなみに後日確認したところこの日採卵したサンプルは全廃棄となりました。誠にぴえんです。

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