前回投稿の続き,滞在98日目のわっきーです!
最終月なので,真面目な内容もお許しください!
まちづくりにおいて,特に都市の活性化において,行政が打ち出す政策に「 “賑わい”の創出」という言葉がよく使われます。
これまで色々なまちを見てきて,この言葉にすごく疑問を感じています。
まちの活性化という将来のまちの存続をかけている非常に重要な政策に,この不明瞭で曖昧な言葉が使われます。
そもそも,賑わいには色々な種類がある。
Part.1( https://onagawa-kikkake.jp/2024/03/10/24615/ )にあげたような賑わいの他にも,
例えば女川では,
これらの写真を見て,皆さんは「賑わっている」と感じられると思います。
女川には色々な“賑わい”があるから魅力的です。
そして写真でなくても,例えば居酒屋に行って,人数は少ないけど話し声が絶えないと,「賑わっている」と感じます。
さて,まちづくりの計画ではどの賑わいを求めているのでしょうか?
山村地域にある限界集落では,物理的距離が遠いお隣さんと繋がりが生まれて,それが1人,2人と増えていくだけで“賑わい”が創出されたと言えそうだし,地域が長く続くためには大きな一歩でしょう。
例えば,その賑わいからお隣さん同士で農作物のおすそ分けが起こって日々の食生活が豊かになったり,その1回の集まりに食べ物をまとめて売りに来たりできます。
他にも,まちなかに子どもの姿が見えない地域では,子どもが数人集まって,いつでもワイワイできる環境ができればこれも“賑わい”が創出されています。
今まで見ることができなかった,聞くことができなかった“賑わい”が生まれます。
子どもが,家と学校といつもの公園くらいでしか情報を得て学べなかったのが,まちなかの広場でいつもと違う何かを学べます。
子どもを連れてきた親もその周辺に素敵なお店を見つけて,ご飯を食べたり,お花を買って日常が豊かになったりします。
何が言いたかったかと言うと,
地方都市が作ろうとしている“賑わい”も,その“賑わい”から生まれる効果・目的,ライフスタイルが明確じゃないと,まちは活性化しないんだろうな,と強く感じます。
妄想が本当に妄想で終わってしまう。
人口が増える世の中では,ひとつの場でこれまでにあげてきた賑わいが生まれるかもしれません。
規模が縮小していくこれからではどうでしょうか?
そして,数ヶ月も女川という地域で生活しているからこそ,こうやって地域の多様性に触れることができました。
1週間程度じゃ僕が見たいものは見れなかった。
「心地良い賑わいのある地域に住みたい。」
コンパクトシティ女川に長期滞在することで,福島のような他の地方都市の問題点も見えてきそうです。
ではまた!
投稿者プロフィール
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福島大学理工学群4年。
2年前の2021年に被災地巡りをしている際,女川に出会い,海の魅力を失わないデザインとまちづくりのプロセスに惹かれた。
女川みらい創造株式会社でのインターンのため,お試し移住制度で移住。
まちを五感で感じるために色々なまちに旅に出ている。
2022年夏にアメリカ一周達成
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