これはあくまで僕のイメージだけど、
この町にはギャバンダイナミックみたいな、正統派の大派手な大必殺技はない。
じゃ、何があるかって言うと…
そりゃもう、ビックリドッキリメカだよ!
そしてそれだけじゃない…
そのメカ共一同がなんと、「ギャバンダイナミック!」とは叫ばないが、
ex/ ワニメカ→「ワニー、ワニワニっッ」
まるでギャバンダイナミックのような技を披露するのだ。
また、お決まりをひっぱるわけではなく、いきなり次の回で、
「ジェットストリームアタック!」とは叫ばないが、
それに見えるような技を繰り出してくる。
それもガンダム相手に成功するジェットストリームアタックときてる。
それは間違いなく独特な個性だよ。
ほんとビックリでドッキリな切り札をお持ちだ。
ここでの30日間、この地に立ってからすぐに、幾つかのチャレンジ事がポンポンと頭に浮かんできた。
頓挫したのや、高難度なものもあるけど、想像中はそれこそ楽しかった。
「年越し用の新巻鮭を女川で作ってみようか!じゃあ今年の鮭を女川で手にするか大槌で手にするかトライアルじゃー!」とか、
「ヒカリゴケのレンズ状細胞のような物質を組み込んだ光る石鹸はできるか!」とか、
※ヒカリゴケは天然記念物だし、一科一属一種の孤高の植物なのだ。葉緑体を内包するレンズ状細胞は非常に魅力的だが、諦めるしかないか?いや、でも何かあるだろうとやっぱ諦めない。
「浦宿から山を越えて女川に昼を食いに行こう!」とか、
「石投山に遺跡や祠など、信仰対象の痕跡がないのは変だな→今僕らがつくるのはどうだろう!」とか etc…etc…
多分、この町では至る所、「なにかを、どうしよう、こうしよう」というポジティブな
気が寄せ集まっていて、訪れた者もそれに自然に感電しやすい条件が揃っているのだと強く感じるのです。ホント人誑しな町だよ。
震災から6年近く経ち、目出度い事が続いている中でも、
自分の今の痛みにも感じられるような、災害の時の話も聴いた。
皆さん其々に抱え続けているものがあるのだ。
それを思い知った事などない僕にさえも、忘れられない事となります。
30日間住まわせてもらってやっと、
自分の中に、心のすごく奥底で、小さい痼みたいに、ずいぶんと長い間あった
件の災害にみまわれた東北を「痛み」に感じていた感覚が解放されたようです。
というか、少しばかりでも、自分のものになったという気がします。
人生は綱渡りのようなものだとして、
右手側に悲しみが生じたら、左手側に喜びを創る、
喜びを大きくしていく傍ら、右手の荷重を遠くしていく。
生じたものを手放したら真っ逆さまだ。
そういう風にバランスをとって生きてゆく。
そんな当たり前の事を再認識させられた生活でした。
今回、何度か見た景色で印象深いものがある。
アスファルトの道、寒風吹きすさぶ青空に、雪が舞っている光景だ。
「風花」です。この町は風花が似合う。
それを綺麗だと見惚れてしまうのと、とても「気持ちいい」と感じたのです。
晴れ雨が狐の嫁入りと言われるが、雪の場合は、なんて言うのかな。
ともあれ、
「女川くん、お前いいやつだな!」「西場くん、お前みたいなやつ、好きだぜ!」
というようなやりとりができたような感じがします。
女川は続く
投稿者プロフィール
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西場
女川に色々な「素敵」を見出し好きになった、ここら辺にまあよくいる普通の人です。
以前から海の山小屋やっから「小乗の山を僕に売ってください!貸すから管理整備してくれというものでも構いません!」と申し上げておりましたが、
その件もひき続き宜しくお願い致します。
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