チャレンジショップ完成前夜

チャレンジショップ完成前夜

本当によくここまで頑張った。

いよいよ明日は、チャレンジショップの引き渡しの日。

何もなかったあの場所が、今では一つのお店として完成しようとしている。

振り返れば、ここに至るまでには本当にいろいろな時間があった。

線を引き、床を張り、柱を立て、壁を切り出す。天井ができ、家具をつくり、少しずつ空間が出来上がっていく。

実際に建物をつくるということは、想像していた以上に大変だった。

普段何気なく利用している建物も、その一つひとつに途方もない工程があり、たくさんの人の手が加わっている。図面の上に描かれた線が、実際の空間になっていく。その壮大さには、何度も驚かされた。

現場には、それぞれの分野のプロフェッショナルがいた。

道具の使い方、材料の選び方、作業の進め方。何気ない動作の一つひとつに経験と技術が詰まっている。そんな人たちの仕事を間近で見られたことも、貴重な経験だった。

一方で、自分たちの手でつくり上げていく楽しさもあった。

考えて、試して、失敗して、またやってみる。自分が関わった部分が少しずつ形になっていく。その過程には、完成したものを見るだけでは味わえない面白さがあった。

この場所では、たくさんの時間を過ごした。

作業に追われた日もあれば、何気ない会話をしながら手を動かした日もある。うまくいかないこともあったし、思い通りに形になったときの嬉しさもあった。

そうした一つひとつの経験が、今のこの空間につながっている。

そして明日、いよいよ引き渡しを迎える。

建物が完成するということは、一つの終わりであり、同時に新しい始まりでもある。

ここから誰かの挑戦が始まり、誰かのやってみたいが形になっていく。

自分たちがつくってきたこの場所が、これからどんな景色を見せてくれるのだろう。

少しの達成感と、少しの寂しさ。

そして、それ以上に大きな期待を胸に、完成前夜を迎えた。

投稿者プロフィール

松本匠世
松本匠世
兵庫県西宮市出身。23歳、現在大学院生。
大学では建築設計を専攻しており、建築分野の幅広さに気づき様々な分野を勉強中です。
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