この夏、軽トラックを借りることができた。
車を手に入れたというだけなのに、不思議なくらい行動範囲が広がった。
「ちょっと行ってみよう」が、本当にできるようになった。
目的地を決めて出かけるというより、
「今日はどこ行く?」
そんな会話から始まって、なんとなく車を走らせる。
都会にいた頃は、移動することにはいつも理由があった気がする。
買い物に行く。
仕事に行く。
誰かに会いに行く。
でも女川では、移動そのものが目的になることがある。
海を見に行くために車を走らせる。
星を見るために夜道を走る。
それだけ。
目的のない移動が、こんなに楽しいものだとは思わなかった。
もしかすると、暮らすということは、
「何かのために動く」ことだけではなく、
「なんとなく動いてみる」ことなのかもしれない。
軽トラックならではのロマンってあるねんで。





