「女川町に行くのなら、この4月に新しくできた市場食堂にもぜひ行ってみて」
声優の平野文(ひらの・ふみ)さんに教えてもらった「市場食堂」は女川魚市場の3階にある。
平野文さんのご主人は小川貢一(おがわ・こういち)さん。映画にもなった『築地魚河岸三代目』というコミックの原作監修・アドバイザーなどをつとめていらっしゃいます。築地仲卸の三代目として築地に生まれ育った魚のスペシャリストなんです。
特に『築地魚河岸三代目』第36巻の内容は、女川の定置網、ドンコ、金華サバ、サンマのひものなど、おいしそう。みんな、読むべし!
「市場食堂の献立を小川がお手伝いしているんです。」
ここで出される魚は、すぐ目の前の女川漁港で毎朝水揚げされる地元の魚。
コミック「築地魚河岸三代目」第36巻~震災編~にも登場した、泉澤水産の定置網で獲れたものからの選りすぐり。
この4月に、ようやく食堂が開店できたので、漁師さんを始め、市場で働く人や町の人、もちろん観光で来てくださる方々にも、ここ女川の地魚のおいしさを、あらためて知ってもらいたいという、強い思いがあるそうなのです。
店長の岡本さんにたずねると、「小川さんと相談して力を入れようと決めたのは、刺身とあら汁」。オススメは「市場定食」(1000円)だとのこと。
食券を購入し、待っている間に許可をいただいて店内を撮影。
来ました! これはおいしそうです! そして、大盛りです。食べられるかなと少し心配に……。
まぁ、東京でお魚の定食を頼んだら一般的な量は「ごはん、味噌汁(それも小せーの。お味噌汁は添え物じゃねぇ!メインだぞ)、小鉢、漬け物、お刺身か焼き魚」。それもそれぞれ少量。
市場食堂の「市場定食」は、見ての通り、全部量が多いうえに、刺身2種類とマグロのたたき、煮魚などメインがどれか分からない豪華さ。サッカーでいうと3トップぐらいの感覚かな(笑)。
お刺身も新鮮だし、煮魚もめちゃくちゃおいしい! 煮魚の、煮すぎない・程よい感じも好み。何より白飯とお味噌汁(あら汁)がおいしいのが一番。ごはんがぷっくり・つやつやで炊き加減サイコーに好み。
あ!もちろん季節やその日によってのお魚は変わったりしますよ、念のため。
てんこ盛りだけど絶対に食べきりたい! そして、頑張りました。完食です。ごちそうさまでした。
おいしゅうございました。 ©岸朝子
港が見える気持ちの良い食堂は、港で働く人たちの胃袋を支えているんだな。活力になるんだなと実感した朝食でした。
平野文さん、教えてくださって、ありがとうございました。
皆さんもぜひ一度どうぞ。魚市場までの道のりは、車通りが激しく徒歩では危ないので、気をつけて行ってらっしゃい。
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市場食堂の岡本店長に見学コースがあることを教えていただいて、2階へ。
時間的にはセリはもう終わってるけれど、魚市場の中が見られて嬉しいコースです。
撮影して帰ろうとすると突然、親切なおじさまが現れ、「屋上からの景色も撮っていいよ」と特別に鍵を開けてくださいました。これはラッキー!
「帰りに2階に寄ってくれればいいから」とのことなので、お礼を言うために2階の事務所へ。
すると!
立派な応接室に通され、先ほどの親切なおじさまが!
実は親切なおじさまは「株式会社 女川魚市場」(女川町地方卸売市場)代表取締役専務の加藤實さんだったのです!
名刺交換させていただいてビックリ!
シーパルピア女川にあるガル屋さんでおいしいビールを呑んでいる時。女川町長の須田義明さんが現れ、挨拶させていただいたら「魚住さんのこと知ってるよ」と言われ、度肝抜かれたのと同じぐらいの衝撃です。
女川魚市場の加藤専務に、この魚市場ができるまでのことや魚市場で働く後継者達への思いなど、たくさん貴重なお話うかがえて感激です。
加藤専務はインターネットなどはまったく見ないとおっしゃってましたので、どなたか、ここを見たらプリントアウトしてお渡しください。
加藤實さん、お話聞かせてくださって、本当にありがとうございました!
さて、お試し移住プログラムも、このブログも明日でラストです。
それでは、明日。
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