髙橋倫平(たかはしりんぺい)- 女川ヒト図鑑No.24

髙橋倫平(たかはしりんぺい)- 女川ヒト図鑑No.24

▼プロフィール

名前:髙橋倫平(たかはしりんぺい)
あだ名:りんぺー
出身:石巻市
所属:女川向学館、日本体育大学
趣味:楽しく飲むこと、美味しいものを食べること
特技:利きビール
座右の銘:人生タイミング
出現スポット:女川向学館、ぶんぶん、夢を語れ

 

▼5Questions

1 女川の好きなところ
➡美味しいご飯、町がコンパクトなところ
2 自分だけのこだわり
➡1日2Lの水を飲む
3 マイブーム
➡ダイエット
4 好きな人・尊敬する人
➡岡田斗司夫先生
5 女川での印象的なエピソード
➡教え子が海鮮物を持ってきてきてくれる

 

▼Deep Questions

【高校まで石巻】

両親とも教員をやっていることもあって、学校の先生になろうと小さい頃から漠然と思っていました。

中学校1年生のとき、震災を経験したんです。
自分の地域はそこまで被害が大きくなかったので、他の地域から転校生がたくさん来ました。

大切な人を無くしている周りの方もいる中で、地震について自分ごととして話してよいのかという葛藤もありましたが、自分が経験したことをありのまま伝えれば良いんだなと今では思ってます。

その後『TOMODACHIプログラム』というのに参加をして、アメリカに行きました。
プログラムでは、自分の地域のことについて考える機会が多かったです。
と同時に色々な方との出会いの中で、「このまま学校の先生になってよいのだろうか」と悩み始めます。

【集団行動に熱中した大学生活】

大学は、体育の先生の資格が取れる東京の大学に進学をしました。

ずっとバレーボールを続けていたので部活をやろうと思っていましたが、入部規制がありバレー部には入れなかったんです。
そこでたまたま見つけた集団行動の部活に入りました。

やってみると、自分がやったこと無いぐらいしんどくて。(笑)
一方で自分たちが満足行くものを追求するということに充実感を感じていました。部活のコミュニティがすごく楽しかったんです。
自分がしたことのない経験をたくさんさせてもらいました。

大学の周りの友達は4年で大学を卒業する人が多かったのですが、一方でTOMODACHIプログラムの仲間はストレートで卒業する人のほうが少なかったので、「大学=4年間」というのが普通だと思ってなかったんです。
学校の先生だけじゃない教育の形を見てみたいと思って、大学を休学をしました。

 

【カタリバとの出会い】

そこで『カタリバ』でのインターンをはじめました。

この女川町で子供たちの居場所作りや学習のサポートをしていました。

勉強することが苦手な子を、勉強する気にさせるのが大変でしたね。
人それぞれなので、個人に向き合うことが大切だと考え、個別のプログラムを作ったりしていました。

次の年は留学を予定していたのですが、コロナによって渡航できず。
休学を延長して、NPOカタリバのオンライン事業部の立ち上げに関わっていました。
教室での学びに変わって、全国の子どもたちへオンラインでの学びを提供できるよう活動していました。不登校支援の分野や、探究学習など自分が経験したことのない分野も学ぶことができました。
今年からはオンラインで大学の授業を受けつつ、女川向学館の職員として働いています。

 

【多様な教育の形】

以前までは「教育=学校の先生」だったのですが、教育とはそれだけじゃないんだと実感しています。

個人の学びをサポートするというのがカタリバの良さだと思っています。
子供たちと接するときに意識していることは、何に子供たちが引っかかっているかを特定すること、決めつけないということです。

教え子が今も向学館に顔を出してくれたり、反抗的だった子がお土産を持ってきてくれたりするときは心に響くものがありますね。
もっと多くの人が気軽に来れる、そんな居場所を作れたらと思ってます。

【地域で子供を育てる文化を女川から】

たくさんのつながりが女川にできて、女川に残り続けたいなと思っています。

学校での学びと合わせて、地域の教育をやっていきたいと思っています。
多くの方が学校の先生だけが教育をやると思っている中で、地域全体で子供を育てるという文化を女川から作っていきたいです。

これからも教育に関わり続けたいですし、いつかは地元石巻でもなにかしたい。
女川での生態系を石巻に持って帰りたいと思っています。

【最後に一言】

石巻市で『耕人塾』という中高生の学びの場にも関わっています。
もしご興味ある方いらっしゃいましたら、ぜひお声がけください。

最後に僕が関わっているプログラムのURLを載せておきますので、よろしければご覧ください。
NPOカタリバ
女川向学館
TOMODACHIプログラム

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