持田耕明(もちだこうめい)- 女川ヒト図鑑No.16

持田耕明(もちだこうめい)- 女川ヒト図鑑No.16

▼プロフィール

名前:持田耕明(もちだこうめい)
あだ名:持田さん
出身:東京都豊島区
所属:観光協会、潮プランニング
趣味:キャンプ、無線
特技:器用、彫金細工
座右の銘:生涯現役
出現スポット:潮プランニング、観光桟橋

 

▼5Questions

1 女川の好きなところ
➡応援してくれる人が多い
2 自分だけのこだわり
➡巻煙草、昔ながらのもの
3 マイブーム
➡アマチュア無線
4 好きな人・尊敬する人
➡アーネスト・シャクルトン(探検家)
5 女川での印象的なエピソード
➡鈴木敬幸さんとの出会い

 

▼Deep Questions

【ヨットとの出会い】

もともとは高校を出た後、大学に行こうと思っていました。
ただあんまり成績が良くなくて(笑)

そんな時、スイス人のおじさんから「一緒にヨットに乗らないか?」と誘われたんです。

ニュージーランドからシンガポールまで半年ぐらい船に乗って、戻って受験勉強をしようと考えていました。とりあえずヨットのこともよくわからないまま、片道切符でニュージーランドへ向かいました。

ただ英語もあまり喋れず、現地ではうまく馴染めませんでした。
なので生活の拠点を40m級のオランダのヨットに変えて、観光客をヨットで案内する仕事をすることにしました。

他にも自転車でニュージーランドを縦断したり、目の前で友達の家が火事になったり、色々な経験をしました。

そしたら自分のヨットが欲しくなってしまい、レストランで働き始めました。
皿洗いから始めて、ナイトシェフを任せてもらえるまでになりましたね。

念願のヨットを手に入れ、そこから5年ぐらいはヨットを拠点にしていました。

 

【資金を集めに一時帰国】

30代過ぎたら日本に帰ると決めていたので、そのための別のヨットを手に入れる必要がありました。

その資金を貯めるには日本に帰って働くのが早いと考え、一旦日本に帰ってきて、色々なところで働きました。
例えばオートバイひとつで札幌へ行き割烹で働いたり、旅行会社で添乗業務をやったり。

そして貯めたお金を持って、またニュージーランドへ戻りました。

築50年の木造ヨットを見つけ、周りからは反対されましたが、「直せばいい船に間違いない!」と確信していたので、購入を決断しました。
結局それから修理やらで1年ぐらいかかってしまいましたが、ついに日本へ向けて出航することができました。

 

【自分の力を試した船旅】

「昔の人の知恵を大切したい、自分の力を試したい」そういう思いがあり、最新の道具は使いませんでした。大変なことだらけでしたが、自信がつきましたね。

海の真ん中で動けなくなり、たまたま通りかかったモーターボートに島まで引っ張ってもらったこともありました。

それでもずっとワクワクが止まらなかったです、太陽を見て進むべき道を探っていました。

太平洋の島々に寄りながら1年半をかけて、やっと日本に帰ってきました。

 

【鈴木敬幸さんからの誘い】

帰ってきて一年間は東京にいました。

調理と英語と旅行のアテンドができたのもあり、オリンピックの時に長嶋ジャパンをサポートするという仕事をもらったこともありました。

今度はヨットで太平洋を北に向かうことにしました。その時にはじめて女川に寄ったんです。

(故)鈴木敬幸さんとの偶然の出会いをきっかけに、徐々に女川で過ごす時間が多くなっていきまいた。

そして鈴木敬幸さんが潮プランニングを立ち上げたタイミングで「全部面倒見てやるから」と声をかけてもらい、今の仕事を始めました。

何年間か一生懸命働いて、事業も風にのってきたところでした。

 

【海の上で被災】

2011年あの地震が起きました。
地震が起きた時はたまたま海に出ていたんです。

地震で大切にしていたヨットも流されてしまいましたが、生き残れたことだけでも奇跡でした。

観光便の方は一旦ストップして、最優先で生活便の復旧に取りかかりました。

 

【女川を楽しんでもらいたい】

近年になってようやく観光船にも力を注げるようになってきました。

金華山を訪れるために全国から来ているんです。だから一人でも乗ってくれる人がいれば、その気持ちに応えたい。

お客様とのコミュニケーションやつながりがなによりのやりがいなんです。

女川に来てくれたすべての人に楽しい時間を過ごしてほしい、そのサポートをできたらと思って仕事をしています。
今は女川観光協会の会長も務めさせてもらっています。

 

【ヨットで南極大陸一周】

将来的にはまたヨットで海に出たいですね。
4年ぐらいかけて南極大陸をヨットで一周とか。

ニュージーランドから始まった旅。最後はニュージーランドに帰って私の旅は終わると思っています。

 

【最後に一言】

潮プランニングでは、次期社長を募集しています(笑)
もし「船に乗りたい」「海に出たい」方がいたら、お待ちしております!

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