▼プロフィール
名前:渡邊晴香(わたなべはるか)
あだ名:晴香先生、はるちゃん
出身:女川町
所属:しおかぜ保育所
趣味:ラーメンめぐり、野球観戦、Live
特技:スノボ、ディズニー
座右の銘:1日をなんとかのりきる
出現スポット:三秀(ラーメン、五目焼きそばがオススメ!)
▼5Questions
1 女川の好きなところ
➡知らない人とも挨拶をすること、アットホーム感
2 自分だけのこだわり
➡ちゃんと3食を食べる
3 マイブーム
➡漫画、スノボ
4 好きな人・尊敬する人
➡保育所の先生、向学館の先生
5 女川での印象的なエピソード
➡震災後の中学校での生活、向学館に通ったこと
▼Deep Questions
【中学1年で被災】
当時は中学1年生で、3年生の卒業式を翌日に控え、教室で装飾の準備をしていました。
そんなときに東日本大震災が起きました。
「1階に降りろ」という先生の指示の下、噴水の周りにみんな集まりました。
そしてガッガッガッという音がしたのを覚えています。
その時は、ヘリコプターでも飛んでいるのかなと思ってました。
今考えるとそれが津波だったんだなと。
雪が降ってきたので、ブルーシートを被って体育館に移動しました。
大人からは「町の方を見るな」と言われましたが、町に津波が押し寄せているのが目に入りました。
その日は体育館で夜を過ごし、次の日からは中学校で過ごしました。
柔道場の畳を敷布団に、教室のカーテンを毛布にして寝ていましたね。
最初の2日間は何も食べれませんでしたが、学校の先生が家庭科室を使ってご飯を作ってくれました。
それでも電気と水道はずっと止まったまま。
一週間ぶりぐらいに入った自衛隊のお風呂がとても気持ちよかったです。
当時唯一の情報源だったラジオから、女川と壊滅というような言葉が並んで聞こえてきましたが、受け入れられませんでした。
【学校再開と向学館との出会い】
地震から1,2ヶ月で学校が再開しました。
ユニセフから寄付してもらったかばんをみんな背負っていました。
俳句作りをしたり、グラウンドにコートを書いてバレーボールをやったりしていましたね。
中学2年生のときに友達に誘われて、向学館にはじめて行ったんです。
それから先生がみんな素晴らしい方たちだったので、向学館に通うようになりました。
勉強ももちろんですが、それ以上に人生にとって大切なことを教えてもらいました。
今でも向学館の先生たちを尊敬しています。
【一度女川を離れた】
石巻の高校入学をきっかけに石巻に引っ越しました。
高校では中学から続けていた吹奏楽に熱中していましたね。
入ってそうそうに進路を聞かれ、その時は無難に大学に行こうと考えていました。
一時期はウェディングプランナーにも憧れていました。
そろそろ進路を決めなきゃいけないとき、女川の先生や周りの人から「教えるとか、子供とかかわることが晴香に合ってるよ」と言われたことを思い出しました。
でも泳げないし、マット運動もできないから小学校の先生は無理だし。。。笑
そして幼稚園か保育園の先生になろうと決めました。
保育士の資格が取れる仙台の大学に石巻から通うことにしました。
【保育士として女川に】
そして卒業後保育士として女川に帰ってきました。
女川が好きなので、いつか帰ってきたいとずっと思ってたんです。
女川で何かしたい、まちづくりをお手伝いしたいと漠然と。
一度女川を離れたことでより女川の魅力に気づいたんです。
やっぱり女川の人は温かいですよね。
【保育士1年生】
1年目は毎日が必死でした。
知らないことだらけで、時には仕事に行きたくないなと思うこともありました。
それでも子供たちと接することがすごく楽しいから続けることができました。
一生懸命頑張ってる姿とかできなかったことができるようになるとか、そのようなシーンに立ち会えることにやりがいを感じています。
修了式のときに担当していた3才の子から花束をもらったときは感動しました。
「来年も晴香先生がいいな~」と子供や保護者の方に言ってもらえたり。
今年からは1才児のクラスを担当させてもらっています。
【子供の笑顔が溢れる町に】
もっと子どもたちや子育て世代が暮らしやすい町にしていきたいです。
自分もそうしてもらったように、まち全体で子どもたちを育てられるように、子供と町をつなぐような存在になれたらと思っています。
子供たちを連れて町を散歩することもあるので、見かけたら手を振ったり声をかけてくださると嬉しいです!
そして女川での子育ても悪くないですよ!
女川から離れている人もいるので、いつか女川で同級生と集まれたらいいな。
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