▼プロフィール
名前:阿部敏郎
出身:女川町竹浦
所属:丸西水産
趣味:カラオケ、LINE
特技:演歌を歌う
座右の銘:とにかく努力、人は財産
出現スポット:三秀、MARUSAN
▼5Questions
1 女川の好きなところ
➡何気なく人と道で会って話せるところ
2 自分だけのこだわり
➡何事も意思を曲げないこと
3 マイブーム
➡スマートフォンでラインをすること
4 好きな人・尊敬する人
➡出会った人すべて
5 女川での印象的なエピソード
➡震災で無くなった町が今はとても立派な町になったこと
▼Deep Questions
【海と関わり続けている人生】
私はずっと女川町の竹浦という集落で育ってきて小さなころから漁業に携わっていました。小学生のうちから朝早く起きて、
父親にやり方を教わって、銀鮭に餌をやったりしていました。現在は主に銀鮭の養殖と牡蠣を扱っています。
【東日本大震災直後は】
私も女川町に長く住んでいますから、津波というものがどういうものか知っているつもりでした。
ただ、あれだけの被害になることは想像もしていなかったんです。
何もかも流されて、ボランティアの方々と撤去作業に明け暮れました。
漁で使う道具類が陸に上がっていて動かして撤去するのが大変だったことをよく覚えています。
みんなで一丸となって絆、繋がりの重要性に改めて気づかされました。
住まいも失ってしまったので、秋田に一時避難しました。
【避難生活を終えて海と向き合う】
戻ってきて漁師を続けることは決まっていました。
自分にはこれしかない。
ですが、漁師にとっての現状は元々跡取り問題が発生していたことと重なり、厳しいものでした。
かくいう私も、「この現状では子供、孫の代まで続けていくことは難しい。女川から出て都会で企業就職したほうが子供たち
も幸せだろう。」と考えていました。
もちろん私も「継がせたい!!」という気持ちはあるのですが漁師という仕事の過酷さも知っています。胸を張って「漁師は
稼げるぞ!」と言えるのであれば話は別ですが現状ではそうは行きません。では、女川の漁師が衰退していくのを黙ってみて
いくことができるかと言われるとそれもできません。そこで私は決意しました。
「自分が先頭に立ち、背中を見せ続けよう」
【新しいことをして漁業を変えていく】
漁師という仕事は自分の経験と勘を信じて進みます。それでも海という自然を相手にしている以上、それがあっても中々うま
くいきません。新しい方法が見つかっても漁師の高齢化とあいまって、周囲の風当たりが強いなどすぐにとは行きません。特
に今の時代は「量より質」だと考えていてたくさん食べるよりおいしいものを選んで食べる時代だと考えています。昔は、大
量に作って大量に売る。これだけで良かったんです。ところが現在は魚の値段は下がり、海水温の上昇により水揚げされる魚
も変化している、今まで通りでは通用しません。
最近では加工場さんとも協力して「シングルシード」という牡蠣養殖の新しい手法を試しています。これはオーストラリアや
世界で用いられている手法なのですが、これを行うことで牡蠣の形を整えたり、くっついているものを剥がしたりすることが
できるんです。
ところが、中々うまくいかないんですよねこれが!自然というのはやっぱり読めない。
失敗も多いですが、日々挑戦しています!
そんな努力もあり、最近うちの長男が「継ぎたい!」と戻ってきてくれました。
本当に嬉しかったですね。
牡蠣を洗う敏郎さん(下)
【未来の女川町と漁業】
漁師が少ないので若い漁師をもっと増やして、漁師を孫の代まで裕福に暮らせる仕事にしたい!
そのためにも私が新しい技術を身に着けて広めていく!
【最後に一言】
がんばっぺ!!
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