女川町の地域おこし協力隊受入事業者の一つである『一般社団法人女川町観光協会』の事務局長 遠藤 琢磨さんに、協力隊を募集することになった背景、そして、協力隊員と共にどんな未来を描きたいかをお伺いしました!

まちが整備され、いよいよ外から人を呼び込むぞ!と意気込んだ矢先に立ちはだかったコロナ禍を乗り越え、これからの女川を観光視点どう考えていらっしゃるのでしょうか?

事務局長 遠藤さん

■一般社団法人女川町観光協会について

私は、観光協会の仕事は女川町の営業だと思っています。震災後は特に販路が縮小してしまった女川の商品をいろんなところに持って行って販売することに力を入れていました。

現在取り組んでいる主な事業としては女川町に来てもらうためのパンフレットやポスターの作成をしたり、SNSなどを用いた広報活動はもちろん、語り部ガイドや教育旅行のコーディネート・アテンド、レンタサイクルやバイクに乗る方の誘致にも力を入れはじめています。

イベント出店の様子
マスコットキャラクター

■新型コロナウイルスを乗り越え、停滞を振り払う

私自身は震災後に当法人に入職し、そこから5〜6年かけて復興していく女川を見ながらいろいろなところに出向き、女川の宣伝をし続けてきました。そして次第にハード面が整備され、まちが出来あがってきて、本格的に人を呼ぶぞ!という時期に新型コロナウイルスの感染拡大が始まりました。その影響でなかなか人を呼ぶことができない時間を2年ほど過ごし、最近はようやく人の往来が戻ってきつつあります。ここからは、これまでの停滞を振り払って女川町に多くの人が訪れるよう、女川町の『新しいまちと自然』という魅力を活かし、人を呼び込みたいと思っています。その一つとして、行くたびに何かやっているような賑やかなイメージを持っていただくために、大きいイベントだけでなく、小さなイベントなどもたくさんやりたいと思っています。

また、2023年の12月には、女川港から船で約20分のところにある離島「出島」と本土を結ぶ橋がかかります。開通は来年度になりますが、それまでに出島を訪れた方々が楽しめる準備をし、女川の新たな観光スポットとして盛り上げていきたいです。

そのような現状を踏まえ、女川生まれ・女川育ちである私たちと違った外からの目線で女川町の観光分野を私たちと共に盛り上げてくれる方を求めて、地域おこし協力隊の受入事業社として手を挙げさせていただきました。

観光協会で運営する『女川町たびの情報館ぷらっと』

■本気で“まちのために”を考える

私が仕事を通してたくさんの人と関わる中で感じた女川の魅力は、海や山などの自然や海鮮などの美味しい食べ物だけでなく、震災からここまで頑張ってきた“人”だと思っています。

また、当法人で働く上での魅力を挙げるならば、県外での物産展などに出店をしたりすることも多いので、女川町外の方との出会いもたくさんあることです。私自身も観光協会に入って知り合いがかなり増えましたね。地域内だけでなく地域外の学生さんから企業さんまで幅広い方々と出会い、そうした人たちと一緒に町を良くするために話し合う機会は他の職業よりは多いと思います。

協力隊として求める人材としては、女川町にたくさん誘客をするということを第一の目的として一緒にやっていただける方で、「とりあえずやってみる」という行動力のある方に来ていただけると嬉しいです。女川町が抱えている課題は女川町だけの課題ではなく、日本全国いろんなところでぶつかっている課題だと思いますので、女川町で考えた解決策は全国どこでも通用するのではないかと思っています。

任期終了後はもちろん協会に残ってもらえると嬉しいですが、町内で別の仕事をしたり、自分の事業を始めたり、また、女川町での経験や学びを持って町外へ飛び出していってもらっても構わないと思っています。女川でこんな経験をした!女川ってこんな面白いまちだよ!と広めてもらえると嬉しいですね。

どうしたら女川町がもっと良くなるのか、一緒に考えくださる方をお待ちしています!

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