女川町の地域おこし協力隊受入事業者の一つである『特定非営利活動法人女川町スポーツ協会』の事務局長 原田 直信さんに、協力隊を募集することになった背景、そして、協力隊員と共にどんな未来を描きたいかをお伺いしました!

女川町スポーツ協会が目指す姿とは?そして、原田さんは協力隊にどんな期待が寄せているのでしょうか?

 

事務局長 原田 直信さん

■特定非営利活動女川町スポーツ協会について

女川町スポーツ協会は「町民全員がスポーツを通じて健康になって欲しい」という想いをもとに、2021年3月に設立しました。取り組んでいる事業は、主に高齢者向けの健康プログラム、保育園児向けのサッカースクール、小学校4〜6年生向けに居場所づくり、働き世代向けの1on1のパーソナルトレーニングプログラムなどで、幅広い年代に向けた活動を展開しています。
また、総合型地域スポーツクラブを立ち上げ、中学生の部活動の指導や高齢者を対象とした巡回指導を行っている他、来年度には高齢者向けのクラブを開設する予定です。

■スポーツ協会の事業を広げるために

私は2024年4月から女川町スポーツ協会に関わることになりました。もともと前職であるロート製薬株式会社と女川町、NPO法人アスヘノキボウが連携して進めていた「女川健康プロジェクト」を通じて女川町と関わりを持ちました。
その後、自己肯定感の低い大人が多いことに課題を感じ、それが幼児期の経験によるものだと知ったことがきっかけで、自分の得意分野でもあるスポーツを通じた非認知能力の向上に取り組むことを決意。女川町が実施している創業支援事業「創業本気プログラム」に参加し、ビジネスアイデアを磨いたのち、「株式会社つなぐ」を設立しました。

現在は、未就学児から小学生を対象に、スポーツを通じた自己肯定感向上の事業を展開。子供たちを承認し続ける第三者の存在となることを大切にし、自信を持って行動できる子供を増やすことを目指しています。この活動が評価され、スポーツ協会の事業をさらに広げるために、私に声がかかりました

学生時代の原田さん
創業本気プログラム参加中の様子

■地域おこし協力隊と女川町のスポーツ振興

女川町では、各世代の健康問題の課題に加え、子どもの数が減っていることでスポーツ少年団やスポーツクラブが減ったり、スポーツ指導者の人材が不足したりという課題があります。子供から高齢者まで、スポーツを通じた健康維持が求められる中で、指導者が不足し、活動の継続が困難になっていたのです。
そこで、地域おこし協力隊を受け入れることで、若くてアクティブな人材を確保し、現場での指導や運営を活性化させることを決めました。特に、20代の若い指導者が加わることで、子供たちや高齢者にとっても親しみやすく、より楽しくスポーツに取り組める環境を整えることができると考えました。
また、働き世代向けのパーソナルトレーニングなど、新たな健康支援プログラムの展開も動き出しており、地域おこし協力隊と共に作り上げていきたいと思っています。総合型地域スポーツクラブも立ち上げたばかりなので、活動を発展させるために、試行錯誤しながら挑戦する機会があります。

さらに、町全体のスポーツ関連事業を一手に担う組織として、行政と連携しながらスポーツ振興を進めていく考えです。女川町は行政との距離が近いため、相談しやすく、さらに意思決定にスピード感があります。ここでの経験は、協力隊員の未来に活きる力となると思っています。

子ども向けの運動プログラム
高齢者向けの運動プログラム

■起業のノウハウを覚えながら、町民の健康に貢献する

私自身、創業本気プログラムを経て起業をしているので、そのノウハウを教えることができます。「そもそも起業には何が必要か」などを一緒に学び、成長しながら、伴走していきたいです。その他にも、行政、NPO、大学や他地域ともつながりがあるのも魅力だと感じます。
地域おこし協力隊として求める人物像は、「町民全員がスポーツを通じて健康になって欲しい」という私たちの考えに共感してくれる方です。同じような課題感を持ち、一緒に解決することができることを期待しています。また、スポーツ協会は現在地域おこし協力隊の受入事業者の中で一番地元の皆さんと触れ合う機会が多いので、元気で、老若男女とコミュニケーションを取ることが好きな方だとより嬉しいです。

ぜひ一緒に子どもから高齢者まで、スポーツを通して町民の健康を見守っていきましょう!

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