11/1-6の滞在期間中、8名の方にインタビューさせていただきました。
「新しい女川に生まれ変わる」
その言葉をテーマにお話を伺う中で、女川の皆さんの根底にある共通した価値観であったり
逆に違う向き合い方をしている部分だったりというのを少し感じられたように思います。
今回が私にとって初めてのドキュメンタリー制作です。
「これまで学んだことの集大成であり、ディレクターとしての第一歩でもある」という気持ちで撮影に臨みました。
撮影中、もう一人誰かいてくれたら、スマホじゃなくもっと良いカメラだったら、と悔しさを感じる瞬間が多々ありましたが
その度に昔友人から言われた「何で撮るかではなく、何を撮るか」という言葉を思い出していました。
その言葉のおかげでそうした邪念を振り払って、目の前にいる相手や今に向き合い直せていたと思います。
私は言葉が好きで、言葉の持つ力を信じています。
だからこそ撮影中ずっと葛藤していたように思います。
日常会話では良くてもカメラの前では話せないことというのが誰にでももちろんあって、
撮影を進めていく中で私自身、「これはドキュメンタリーなのか」と思ってしまったり
撮影、編集という過程で、どうしても作為というか、私の意図が何かしら入ってしまうので
「これって私がやる意味あるのかな」と考えてしまった時もありました。
しかし同時に、たとえ言えないことや言いたくないことがあっても、何気ない一言にその人の本心が出るとも思います。
皆さんの言葉の源泉に何があるのか探しながら、町の温度感が伝わる作品にしていきたいです。
カメラを止めた後の方が表情豊かに話されている方がいらっしゃったり、
一視聴者としても「表に出てきたものが全てじゃない」という意識を再確認させられる撮影でした。
観光だけではわからない女川の魅力に触れた6日間。皆様お世話になりました。
次は、完成した映像と一緒に帰ります☺︎
皆さんお元気で