片倉商店で働いているベトナム人の女の子3人組に話しかけられた。
「あなた、何歳?」と聞かれた。日本語はまだ少したどたどしかったけれど、会話をしている中で、ふとベトナム語で「こんにちは」と言ってみた。すると、3人とも「おお!」と反応してくれた。
たった一言なのに、すごくうれしそうにしてくれた。
やっぱり、相手の言語で話すと、心の距離がぐっと縮まるんだなと再確認した。同じ「こんにちは」でも、相手の母語で伝えるだけで、こんなにも打ち解けられる。だからこそ、言語っておもしろい。
話してみると、彼女たちは私より3歳ほど年下だった。
自分の生まれ育った場所を離れて、日本で生活し、働いている。しかも、宮城県の女川という町で。
自分よりも年下の彼女たちが、知らない土地で一生懸命に生きている。その姿を想像すると、本当にすごいなと思ったし、心から尊敬した。
女川で暮らしていると、こうした何気ない出会いがある。
ほんの少し言葉を交わしただけでも、自分とは違う場所で生きてきた人のことを知るきっかけになる。
ベトナム語で「こんにちは」と言ってみたことが、彼女たちとの距離を縮めてくれたように、ほんの少し相手の世界に歩み寄るだけで、人とのつながりは生まれるのかもしれない。
そんなことを感じた、女川での何気ない出会いだった。






