新米漁師が伝える漁師の仕事⑧

新米漁師が伝える漁師の仕事⑧

おためし移住の制度を活用して女川町に滞在しています鈴木隆太です。

前回の投稿で僕が仕事にしている「牡蠣養殖」とはどんな仕事なのか?について書かせてもらいました。

本日は「カツオ船へのイワシの供給とはどんな仕事なのか?」をご紹介できればと思います。

僕が働いている会社は「イワシ」メインに定置網で取って、イワシを市場とカツオ船に売るということをメインにしている会社です。

漁師見習いになる前の僕は「イワシをカツオ船に売るってどういうこと?」とずっと思ってました。笑

なぜなら、イワシをカツオ船にうる仕事は一般の人たちに触れることのない仕事で、且つカツオ船はカツオを追いかけて仕事をしているためイワシを買い付けにくるタイミングは読めないのです。

そんなことを考えている時に、イワシ漁師を取材した記事に出会ったのでこちらに添付しておきます。

https://toyokeizai.net/articles/-/615159

カツオ船はカツオを傷つけないためにも「一本釣り」という手法でカツオを獲ります。

「なぜカツオを一本釣りで獲るのか?」

http://katuo-tataki.com/katsuo-ippon/

イワシはカツオを一本釣りする際の「まき餌」と使用されるので、カツオ線の生命線になります。

カツオ船にイワシを売るまでのプロセスとしては、

①イワシを定置網で取る

②イワシの生簀を海に浮かべ、生簀の中にイワシ流す

③カツオ船が来るまでイワシを生簀で管理する

④カツオ船がきたら生簀のイワシをバケツで汲みカツオ船に売る

となります。

バケツでイワシをカツオ船に売るのもいろいろな試行錯誤をした結果、イワシが弱らずにカツオ船に供給できる究極の方法として原始的ではありますが、バケツリレーが一番いいという形になったとお聞きしました。

ちなみに、カツオ船にイワシを売るとお礼としてカツオをいただくことがあります。

写真は先日カツオ船が来た際にいただいたカツオ(時にはマグロなどもいただきます)を港で解体している様子です。

そして、夜にはカツオが刺身に変身して美味しくいただきました!

「そんな仕事があるのか!」と知っていただけると幸いです。

興味があればカツオ船へのイワシ供給をぜひ見に来てください!笑

お待ちしております!

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