新米漁師が伝える漁師の仕事⑥

新米漁師が伝える漁師の仕事⑥

おためし移住の制度を活用して女川町に滞在しています鈴木隆太です。

おためし移住制度を活用しての女川への完全移住ステップも2ヶ月目に入りました。

(アスヘノキボウの皆様、いつも大変お世話になっておりますm(_ _)m)

前回の投稿で朝採れ魚の醍醐味について書かせてもらいました。

本日は僕が現在仕事にしている「定置網漁」とはどんな漁なのか?をご紹介できればと思います。

まず、定置網漁とはどんな漁なのか?を調べた所、以下にわかりやすくまとまっていました。

https://www.rov-fun.com/fixed-net-fishing/

簡単に要約すると「海の中に魚が迷い込む仕掛けを作り、仕掛けに入ってきた魚を船で引き上げて獲る漁」と言えるかと思います。

僕も今だに不思議なのですが、上の図の「箱網」という部分で魚をとるのですが、図だけ見ると「入口からそのまま出ていって逃げること可能じゃん?」って感じなんです。笑

でも「回遊魚」の特性上、一度網の中に入るとなかなか抜け出せず、箱網の中をグルグルと泳ぎ回ります。

僕たちは朝港を出港して、船で登網と箱網が連結している部分に向かいます。

その後、その連結部分から箱網の網を船の上から引き上げていき、魚を端まで追い込んで網で魚を掬って船に引き上げます。

引き上げた魚を船の上で選別し、市場に出荷しにいきます。

定置網漁のメリットは、魚を捕まえるためのエサなどが必要ではなく、魚を追うわけではないので乱獲なども防げるという点です。

デメリットはその年の気候などにより、魚の入り具合の予測が立てられない点です。(たくさん入るかもしれないし、入らないかもしれないということが全く読めません。)

取れる魚もある程度はわかりますが、定置網の中にどんな魚が入っているかはその日にならないとわかりません。

(それはそれで面白い点でもあるのですが。)

とても奥が深い仕事だなーと毎日仕事しながら思っています。

もし定置網漁の船に乗ってみたいという方がいらっしゃいましたら僕までご相談いただけたら幸いです。

写真は僕が働いている女川町桐ヶ崎漁港の定置網の全体像(Googleアース)と定置網漁で実際に使っている網の写真です。

次回は「牡蠣の養殖」をどのように行なっているか?を紹介できればと思っています!

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