【イベントレポート】先輩起業家に学ぶ地方起業のリアル 〜第1弾〜想いからはじめる起業、起業への道のり

【イベントレポート】先輩起業家に学ぶ地方起業のリアル 〜第1弾〜想いからはじめる起業、起業への道のり

『先輩起業家に学ぶ地方起業のリアル』は、地方での起業って実際どんな感じなの?地方ならではの良さや困りごとってなんだろう?という疑問について起業家のリアルな声を聞いていただこう!という思いから企画したイベントです。

本イベントでは、創業本気プログラムを卒業し、起業した先輩起業家をゲストにお招きして、地方起業の醍醐味や難しさについてお話いただきます。

8月31日(月)に開催された第1弾では「想いから始める起業、起業への道のり」をテーマに、プログラム卒業生の酒井重義さん、佐藤由理さんのお二人にたっぷりお話いただきました!

今回はその様子を各トピックごとに簡単にまとめてご紹介します!

まずはお二人それぞれの事業を始められるきっかけや活動についてお話頂きました。

酒井さんは、「自身がうまくいかなかった時に気晴らしに運動をしてみたところ、運動が気持ちを楽にしてくれた」という体験をきっかけに、現在は柔道教育のバージョンアップに向け、グローバルな視点で事業を行われています。
女川町に生まれ、女川町で働き、嫁いだ佐藤さんは、震災前義祖母が営んでいた「地域の人たちの大切な場所だった商店を再建させたい」という想いから、今年の7月にお店をオープンされました。

なぜ起業という挑戦をしたの?

まず、お二人が起業を決意して挑戦した理由についてお伺いしてみました。テーマにもあるように、お二人を動かした思いについて伺うことができました。

酒井さん

10年前から必要だと思う事業だったが、10年経っても誰もやっていなかったから。
失敗しても死なないと思った。

佐藤さん

ずっと商店の再建が生きる糧だった。

起業してうまくいったことといかなかったことは?

事業というものはいい意味でも悪い意味でも思い通りに行かないものです。
柔道教育と商店・カフェ・フリースペース運営とお二人の全く違う事業形態ですが、「人との繋がり」というのがキーワードになっているように思われるテーマでした。

酒井さん

・国内外の柔道クラブと関係を作ることが必須だったが、現地に足を運ぶという選択は結果的に良かったと思う。
・事業として一番初めにハワイに日本の子供達を連れて行く企画を1年ほどで企画したが、3ヶ月ほどバックパッカーのように現地を回った。もう少し早くから取り組めば良かった

佐藤さん

・ナポリタンが思いの外美味しくできた!
協力してくれる知人の繋がりが生きている
・ターゲットにおいていなかった子育世代のママが利用してくれている
当初想定していたターゲットである高齢者が、交通手段がなくくることが厳しい
・こだわりを持って選ぶので、消耗品に想定よりはるかにお金がかかっている

プログラムで役に立っていることは?

プログラムの卒業生のお二人が起業をして事業を行う上で身をもって感じた役立つ学びは、参加を検討してくださる人にも、プログラムを運営する私たちにもとても有意義なお話でした!

酒井さん

・自分の事業に共感し、協力してくれる理解者に出会うことができたこと。

佐藤さん

・人に伝えるということの練習ができた。補助金の申請などにも役立った。
・自分はこの事業をなんのためにやるのか?を突き詰めたことで、問題が起きても臨機応変に対応することができている。

起業を志す皆さんへのメッセージ

先輩起業家として、オンラインイベントに参加いただいている起業を志す皆さんに応援メッセージをいただきました!

酒井さん

「結果が出るまでは精神的にも大変ですが、仲間の存在は支えになります。理解して支えてくれるコミュニティも作ることが大切です!」

佐藤さん

「なんのためにやるのか?何を実現しようとしているのか?を初めにたくさん考えたことが自分の事業に行きているので、皆さんもたくさん考えて、たくさんチャレンジしてください!」

次回、第2弾は9月11日(金)開催です!

第2弾は、「2足のわらじで地域課題解決本業を継続しながら地域課題にも起業してチャレンジするお二人のプログラム卒業生をゲストにお招きし、起業準備から立ち上げ後の実体験をお話いただきます!
ご参加には事前お申し込みが必要ですので、お忘れなく!

ゲストプロフィール

・酒井 重義(さかい しげよし)
NPO法人judo3.0代表理事
宮城県石巻高等学校柔道部卒。東北大学法学部・同大学院法学研究科修士課程修了。柔道三段。都内の法律事務所で弁護士として活動後、近年の脳科学などから社会をよくするポイントは「運動」と「つながり」を軸にした教育・福祉の再構築にあるとの認識に至り、福祉系ベンチャー企業における運動プログラム導入支援、発達障害児向け運動療育福祉施設の経営などを経て、2015年1月、judo3.0を設立。2018年下期の創業本気プログラムに参加

・佐藤 由理(さとう ゆり)
2019年3月まで保健師として女川町役場に勤務。退職後、創業本気プログラム2019年上期に参加、卒業後「佐藤貞商店・小さな珈琲屋さんGEN・フリースペースKIKI」を2020年7月に再建・

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