たまには誉めてあげようよ

たまには誉めてあげようよ
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トンボもいない都会(まち)で

ひとり空を見上げてる君は

何かを忘れてるよ

笑うことや夢見るときめきを

(中村雅俊さん『たまには誉めてあげようよ』より)

 

第十九日(9/25(水))。

この日は所用あって朝から仙台へ。浦宿駅には、そして女川を出たばかりの車中には、たくさんの学生さんの姿。さらに石巻に着く頃にはなかなかの乗車率。

マキセン沿線にはこんなにたくさんの若い人がいるんだ、と認識を新たにし、と同時に何とか彼らの目を、心を、生まれたこの故郷に向けさせたい、引き付けたいなぁと強く思いました。

仙台での所用を終えると、以前に知り合ったMade in ONAGAWAの若いお母さん(my blog 4本目に登場)に教わった、自車校へ話を聞きに行くために、石巻あゆみ野へ。

小さいながらきれいな新しい駅。ここは何もなかった場所を、震災後に新しく街として造成し創られたとありました。

石巻あゆみ野駅々舎。学生さんいっぱいでした。

 

紹介していただいた教官の方にいまの、まだ住まいも生業も決まっていない、、、

あ、もしかしたらひとつ、大切なことを書き漏らしていたらしいことに気づきました。

僕は女川に転入してくることに決めました。その前提でこの先もお読みください。

そう、それでやはり車がないといろいろ不便だよ、というお話を聞いて、小型自動二輪(AT限定)しか持っていない僕も腹くくって自動車免許をとろうと思います。

何もまだ決まっていないことを説明しても、呆れることなく淡々と、話を受け容れご提案いただいたことで、今後の見通しが具体的になりました。

私が好きなゲームに出てくる言葉に、「縁は結べ、再会は祝え」というものがあります。女川に来てからこの言葉を何度噛みしめたでしょう、思い出したでしょう。

願わくは、自分との出逢いもまた、女川の皆さんにとって、よき縁であるようにありたいと思いました。若いお母さん、本当にありがとうございました。

女川に戻りお昼ごはん。この日は「きらら女川」さんで看板メニューの「わかめうどん」を。

こんな肉厚なわかめ食べたことない!コリコリ、シャキシャキ!

 

お店の方おすすめのポン酢で一口。わかめの刺身!びっくり!さらにうどんに全部入れるのではなく、食べる都度うどんに入れて食べるとこれまた美味!本当に美味しかったです☺️

腹ごなしにぐるっとシーパルピアの周りを散策しつつ、夜のとばりが下りてきた街中を、なんとなくスマホでパシャリパシャリ。

夜のとばりが下りて街に灯が点る~
夕暮れの街角~なんて歌もありましたね☺️
街角トワイライト、なんてのもありましたね✨

 

なんてことをしているうちに、程よいお時間となったので、お試し移住得点の2,000円チケット、最後の一枚を「IZAKAYA ようこ」さんで❗️

入ると工務店の高橋さんが。さまざまお話をさせていただくなかで、「まだまだだよ、もっと来いよ、来なよ、行けよ」という熱い、篤い言葉をいただきました。

自分は元来受け身な傾向があります。縁も相手から寄ってきてもらって結んだものが多いです。だから女川に来たら、それは無し!どんどん行こう!と決めていました。

ですが、やはりそう簡単に「生命のクセ」というやつは治りません。クセというより傾向性というべきでしょうか。でも治すことは可能なはずです。だって、自分で踏み込まなかったら、自車校の話もなかったですから❗️

小さな自己肯定を、気がつけばこの二十日弱の間でどれだけ積み直せたでしょうか。いかなる縁なのかはわかりません。ですが、いまはただただ、この女川という町に、人に大きく大きく感謝しています。

マスター(?)のしゅんさんにバーボンをショットで二杯ごちそうになりました、洋酒はバーボンから入った自分、パンチは強かったですが、とても口当たりはまろやかで優しい。まるで女川のみなさんのようでした。

ようこさんをお暇すると、この夜はかねてからお誘いをいただいていた、Cebollaさんでの「大人のたまり場」なるイベントに。

Cebollaのママさんのお人柄に集まってきた、楽器好き、歌好きのみなさんが、楽器を奏で歌う、本当に楽しい楽しい夜でした❗️

イベント名でピンと来た方、そうです、このイベントにはこの方が!

オナガワエフエムの佐藤敏郎さん!

 

そして、何とこんな方まで!

仙台フィルハーモニーのチェリスト・山本純さん!

 

改めて、歌うって楽しい❗️そしてみんなで歌うともっと楽しい😆🙌❗️

そしてとりわけ感動したのは、山本さんがソロで演奏された、パブロ・カザルスの『鳥の歌』。場の空気が一気に、荘厳さに満ちていくひととき。本当に忘れがたい夜となりました。お誘い下さったCebollaのママさん、本当にありがとうございました❗️

 

第二十日(9/26(木))。

朝5時半くらいに肌寒さで目が覚めました…。秋の深まりを感じるとともに、女川に着いてからの数日は、Tシャツ一枚でも汗をかいていたのが、遠い昔のように思われます。

この日もおかせいさんでお仕事。ちょっとミスをしたりもありましたが、お店の皆さんがフォローしてくださり、無事終えることができました。ようやくお店の雰囲気にも仕事にも慣れてきた気がしますが、あるべき姿にはまだまだ先があるでしょうから、気を抜かずやっていきます。

仕事を終えて街中を散策していると、ルームメートのしんのすけさんとコンビニの前で遭遇。女川未来会議に参加したあと、さまざま考えることがあって、図書館で調べものや思索していた息抜き中でした。

自分のまちづくりへの想いをぶちまけた以前のブログを読んでいてくれて、お互いの女川への考えや想いを小一時間語り合いました。女川の港を、海を山々を見ながらの対話。僕にはとても思い出にも残り、様々にInspireされたひとときでしたが、しんのすけさんはどうだったかな😅?

彼と別れたあと、少し早めの晩ごはんということで、すぐそばの「金華楼」さんへ初訪問。ふのり(布海苔)ラーメンと餃子をいただきました。

奥深い味わいのスープのラーメンと、野菜たっぷりの餃子。

 

美味しかった…滋味深いとはこういう味のことでしょうか(*´∀`)

金華楼さんをお暇すると「SUGAR SHACK」さんへ。実は狙いがありました。

前日に、以前に予約しておいた、「マルサン」さんのONAGAWA限定Tシャツ。これがSUGAR SHACKマスター・D-BONSさんとのコラボTシャツとこの朝気がつき、これを着て行こうと決めていたのです❗️

マスター、喜んでくださってありがとうございます☺️。みずほさん、クーバリブレ、大好きなカクテル、美味しかったです。不思議な居心地のよさ。一杯だけで長居してすみませんでしたf(^_^;)

乗って帰ろうと思ったマキセンまでの時間が少しあったので、ガル屋Beerさんでもう一杯。程よい時間になったところで、駅前で酔い醒まし。

終電で帰宿、ブログを書いて(前回分、七本目)、気持ちよく就寝。

 

第二十二日(9/27(金))。

この日、ルームメートのたおかさん出立。汽車の時間の都合でお見送りできず、シェアハウスでひとまずのお別れ。

次の世代の子供たちと社会とをつなぐコミュニティ形成、とてもとても重要な、そして素敵な取り組みを学生のうちに、多くのお仲間とされているたおかさん。もっと色々お話ししたかったです。また女川で続きを☺️❗️

洗濯を済ませ、女川へ。体験学習ということで女川小学校6年生の子達が、一生懸命それぞれのお店の前で呼び込みを。オッチャン、がんばりに誘われてCebollaさんでピーナッツサンド購入。そして久々にOchaccoでアイスティー。この日の空のような、心まで澄みわたる色と香りと風味。

 

午後に予定した通り、リボーンアートフェスティバル2019、牡鹿半島は桃浦エリアへ❗️まずは渡波駅で初下車😆❗️

✳️写真は一部盛大に修正しています(笑)

 

ミヤコーバスに揺られること20分ほど。途中、普段見慣れたのとは反対側からの、しかも高いところからの万石浦や、初めて牡鹿半島の反対側、太平洋側を見ることができて、楽しい車中でした。

会場となっている、旧・荻浜小学校とすぐそばの港の防潮堤に点在するアート作品。まだ生徒さんたちの息づかいが残る校舎と、傾きかけた夕陽に色づく防潮堤。

未だにあの時感じた感覚を言葉に置き換えるのが難しいのですが、不思議な懐かしさをあの風景と時間とに感じました。

帰りもその心地よさに揺られながら帰宿しました。

夜にふと階下からよい香りが。降りてみると、この日入宿された「いけだ」さんが、キッチンでコトコトジンジャーシロップを。パティシエであるいけださん、翌日からの石巻でのイベントのために仕込み中とのこと。いやー、それにしてもいい香りでした❗️

部屋に戻りすがら、この日リボーンアートの、石巻市街地エリアへ行ってきたしんのすけさんから話を聞く。これは行かねば。明日の予定は決まった❗️心地よい興奮とともに就寝。

 

ONAGAWA DAYSも残り3日となりました。振り返るにはまだ日がありますが、これを読んでくれている女川町外にお住まいの皆さんへ。そしてもちろん女川町のみなさんにも。

 

ここまでのブログのタイトルはすべて、女川町出身の俳優であり歌手でもある、中村雅俊さんの歌のタイトルをそのままお借りしてきました。

今回もですが、すごくぜひ皆さんにお伝えしたい歌だったので引用させていただきました。

『たまには誉めてあげようよ』。

My Heart たまには誉めてあげようよ

流行(はやり)じゃなくて君のやり方で

そう いまの自分にできること

それから始めればいい 焦らずいこう

 

焦らずいこう、もし笑うことや、夢見るときめきを忘れちゃったら、おいでよ、女川へ。

To be continued.

 

投稿者プロフィール

ひで。
ひで。素浪人(笑)
神奈川県横浜市在住。
9年ほど勤務した会社を辞めて、震災以降通いつめる、大好きな東北と生きていく道を模索中です。
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