人と人の出逢いの重さは、時間や回数では決まらない。そのことをうれしさと、さびしさと、半分ずつで噛みしめた数日でした。
四日目(9/10(火))。
この日も朝からゆぽっぽへ。身も心も温まると、人は“からっぽ”になれるのですね。それは「無」とはまた違った感覚。からっぽだけど、何かに満たされている感覚。そんな思いにひたりながらの朝風呂。こっそり五十肩も楽になってるのは内緒の話(笑)
この後はルームメートのみんなから、月末までいるなら絶対そうした方がいいと薦めてくれたので、レンタサイクルを2週間借りることに。自転車ライフ。何年ぶりでしょう。シティバイクを選んで走り出すと、実に爽快❗️
この日はとてもよく晴れ渡って、空も海も、ONAGAWA BLUEでまぶしいほどでした。時計を見るとはやお昼前。せっかくなので魚市場にある食堂に行ってみることにしました。
最初入り口がよくわからず、うろうろしていてあやしい人になりましたが、エレベーターの前に立て看板。これですぐにわかって3階へ。
食券券売機の前で悩んだ末、刺身定食に。席に座ると目の前に、港が一望❗️
美しくまぶしい海に見とれているとオーダーが出来上がりました❗️ジャーーーン❗️❗️
ああ、魚が美味しいのはもういうまでもなく、ごはんが美味しい、お味噌汁が美味しい、もう、お腹のなかが金華山沖でした。
このあと午後は夕方に、おかせいさんでお試しでお手伝いをさせていただくことになり、その面談。来週からですが、飲食業での接客は全くの初めてなのですが、元気と笑顔でいけば何とかなるかな!?😅
夜は早めに帰宅すると、ジョージさんがブログを熱筆中(そんな単語あるのか?😆)。途中から互いに、最近はまり始めたジャズナンバーをスマホで流しながら、黙々とブログに向かいました。静かな夜。いい夜でした。
五日目(9/11(水))。
おかせいさんに履歴書を出さなくてはならないけれど、証明写真をどこで撮ろうかと探してみたら、万石浦駅から歩いて10分のイオンモールにあるとわかり、初万石浦駅。
女川へ帰ってきて何となくシーパルピアを歩いていたら、「カフェごはん Cebolla」さんにリッキーさんがブログ熱筆中。ママさんのお誘いに甘えてコーヒーをお願いし、しばし団欒。こちらのコーヒー、本当に美味しい。
25日19時から“オトナノタマリバ”なる、うたごえ喫茶(知ってる人いるかな~😅)みたいな集いがあると聞き、お誘いいただいたので参加希望❗️これは楽しそう。下手だけど、歌うのも、誰かが歌うのを聴くのも好き❗️
そこへ名取からお試し移住している「まこ」さんが。名取から来られていることを聞いて、以前閖上(ゆりあげ)へ行った際に地元の人は歩かない距離を歩いたことを話したら、とても聞き上手な方で「なぜ女川に来たのか」「なぜ東北が好きなのか」など、一生懸命聴いてくださるので、ついつい一方的に話してしまいました。
人は「受け容れてくれる」人や場があるだけで、こんなにも満たされるものなのかと、改めて感じると共に、自分も誰かにとってそういう存在になりたい、それが東北の、女川の誰かにとってそうであればと思った一日でした。
六日目(9/12(木))。
この日で、ルームメート3人が同時に発って行きました。
朝、そのうちの2人、リッキーさんとジョージさんとひとまずのラストゆぽっぽへ(もう1人、きょうへいさんは連日早朝までインターンさんたちのお手伝いをしておやすみ中でした)。
10時。リッキーさんが発って行きました。見送るみんな一人一人とハグを交わし車中の人に。最後尾の窓から大きく手を振るあいつ。ホームを走って追っかけて手を振る僕ら。青春‐アオハル‐かよっ!最高だな!ありがとう❗️
見送りのあとは、一度行かねばと思っていた、女川町で東日本大震災で亡くなった方々皆さんのお名前が刻印されている、町役場にある慰霊碑へ。
この慰霊碑の側には「浪分櫻」が植えてあります。未来の女川の皆さんに、「東日本大震災はここまで津波が来たんだ」ということを教え残すメッセージの樹です。
皆さんにご挨拶をしたあと、「女川つながる図書館」へ。蔵書40,000冊が全て津波で失われたけれど、全国から寄せられた図書によって、新たにスタートを切った、全国と、女川の地域と、人と人をつなぐ図書館。本が好きな自分にとってすごく居心地のよい場所でした(余談ですが、フリーWi-Fiもつながります)。
昼過ぎまで読書三昧を堪能したあと、シェアハウスへ戻ろうとしたら次の汽車まで一時間半…。せっかくなのでと思い、29日にある“おらほのサッカーチーム”コバルトーレ女川のホームゲームがあると聞いたので、ホームグラウンドの運動公園へてくてくと。
と、途中の公営住宅で町営バスのバス停が。しかも時間的にまもなく来る様子。町内循環便で終点がシェアハウスのそばだったので乗ってみました❗️
結局最後まで、時間的なものもあるのか乗客は僕だけでしたが、女川町、広い!しかも海沿いすぐに山があるためにアップダウンが激しい、多い❗️これはご年配の方はなかなか町中に出て来づらいのでは、と余所者ながら思いました。いろんなことを考えさせていただき、乗って良かったです❗️
そのあと女川へ出ると再び図書館で読みかけた本を一冊読了すると、時間は19時近くに。同じ日に女川に来たジョージさんが発つ時間が来ました。
リッキーさんと同じようにハグを交わし、同じように発っていく汽車を見えなくなるまで、手を降りながら追いかけました。
改札に戻るときにふとスマホを見ると、朝まで友だちのために戦っていたきょうへいさんから、再会を約するメッセージが。ごめんね!時間合わせられなかった!
夜になって戻ったシェアハウス。誰もいない、誰も帰ってこないシェアハウス。みんなそれぞれの旅に出た。自分もいずれ旅立つ日が来る。俺たちの旅は行き先は違うけれど、お互いの足音が、お互いへのエールになると、俺は信じている。
また、女川で、いつか逢おう。
To be continued.
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