こんにちは、4月9日から滞在している武田です。現在滞在5日目になります。
私がこの街にやってきたのは“Venturre for Japan”というプログラムに参加するためです。
このプログラムは2年間という期限付きで、将来起業や経営者を目指す新卒や第二新卒が地方の優秀な経営者の右腕として働くことで「ステップアップ起業」を目指すというものです。
私がミギウデとして働かせて頂くことになった企業がここ女川にある鮮冷という会社なのでこうして今女川にやってきたというわけです。
初日からこれから関わるプロジェクトを紹介され、その役割の大きさに驚いていましたが、今週は現場研修ということで製品がどう作られ、誰に渡っていくのかということを加工や小売の現場を通じて理解するということをやっています。
お魚とは食べることと水族館でしか関わって来なかった私が水産業界の現場で役立つはずものなく、ただただ自分の無力さを痛感し右腕どころか左足小指の爪から始めようと決意した滞在及び研修1週目でした。
そんな異郷の地で虚無感に浸る一人の青年をを癒やす場所を私はお試し移住先への帰路で見つけてしまいました。その名は
“yupoppo”
女川駅の2階は温泉施設の「ゆぽっぽ」が入っておりお試し移住者は毎日半額で入浴することができます。洗練された建築の中には疲れを癒やしてくれる温泉だけでなくとても広い休憩スペースもあって私はすぐにyupoppoが好きになりました。
私は温泉に浸かりながらあることを考えずにはいられませんでした。あることとは、この駅という機能と温泉施設が融合した場所をどう認識するかということでした。というのも女川駅には2両編成の電車が1,2時間に1本やってくるだけで、「駅」と呼ばているその建物の大部分はゆぽっぽです。サービスのパフォーマンス的にも駅より温泉機能の方が上なような気もしますし。
「あれ、待てよ、ここってもしかしたら駅っていうよりもむしろ・・・」
この事実を理解したとき私の脳内では女川駅に対する認識のコペルニクス的転回とも呼べる事件が起こりました。大変恐縮ではございますが、この場を借りて私の中で勝手に名言になりつつある言葉を発表させてください。
「女川駅は駅ではない、電車が停まる、温泉である」
初回から大変失礼いたしました。要するにそれだけゆぽっぽが気持ちよかったということをお伝えしたいだけでございます。次回からもっと内容のあることを書いていきたいと思っております。
最後にゆぽっぽ(女川駅)の展望デッキから見える景色の写真でお別れをしたいと思います。