「サードプレイス」という言葉を近年よく聞くようになりました。
家でも、職場でもない、第3の自分らしくいられる場所。その必要性が今叫ばれています。
特に、子どもに対するサードプレイスが重視されています。
固定された人間関係の中では、ストレスを抱え込んでしまい、それが長期間続くと体調不良やその他の問題行為を起こしかねません。
また、親と学校の先生以外の大人に触れ合わないことは、子どもたちの将来の選択肢を狭めてしまいます。
女川の子どもたちに対し、サードプレイスを提供しているのが、「女川向学館」さんです。
旧女川第一小学校の校舎で、認定NPO法人のカタリバさんが開いている場所です。
自分にとって一番印象的だったのは、『Co-lab』でした。
ここでは、子どもたちは思い思いの時間を過ごすことができます。
ゲームをしたり、カードをしたり、中にはすごろくを作っている子もいました。
子どもたちにとっても安心した場であるようで、家や学校では絶対話さないだろうなぁってことを話していました。
そんなサードプレイスって、口で語るのは簡単ですけれども、実際に作り出すのは非常に難しいのです。
そんな場に触れ合うことができて、「女川の子は幸せだなぁ」と実感しました。
そういった場を創り出している要因はいったいなんなのか、という問いにはまだうまく答えることができません。
ただ、自分も、そうやってサードプレイスを開けるような人間になりたい。
まだまだ、自分の力不足を痛感させられながら、私の旅は続いていきます。