復興祭:女川滞在三日目の話

復興祭:女川滞在三日目の話

さて、女川にお試し移住者として滞在していた時から気付けば一か月が経ってしまいました。。

女川を満喫して、色んな人と関わることに重きを置きすぎてブログを書く時間もなくなり(ごめんなさい言い訳です 笑)、帰ってからもばたばたとしてこんなに遅くなってしまいました…が!それでも、自分が感じた女川の魅力を是非書きたい!と思ったので、ブログ書きます!

ということで、今日は女川滞在三日目の話。3/25、復幸祭の日でした!

その日はアスヘノキボウのたいきさんのつてで復幸祭のお手伝い。主に体験工房の予約受け付けをしました。中には定員がいっぱいになった、大人気の体験企画も!復幸祭に来た方が、女川のお店での体験を通して女川とそこの人やモノ作りの魅力を体感するお手伝いに少しでもなっていれば嬉しいです 🙂

そして、せっかくなので自分も3つ、体験させていただきました!

一つ目はフラワーショップ花友さんで、モイストポプリ作り。様々なお花の香りのついたお塩を選んで、それを瓶に入れて、
ぎゅっと凝縮させて、その上にドライフラワーを敷き詰めて、を繰り返して層を作って、
最後に一番上に大きめのドライフラワーで飾り付けをして、植物ベースのアロマをかけて出来上がりです。

どれも良い香りがして、かわいすぎて、選ぶのに悩んで時間がかかりすぎちゃいました…!!笑
当初は15分くらいで出来るだろう、と踏んでたらしいですが、
実際やってみたらみなさん悩んで30分くらい(たまにそれ以上!)かかったようです 笑
こんな素敵な体験中々できないから、悩んじゃうのも当然ですよね 笑

しかも花友さんのところに、史上最強にかわいいインスタスポットが…!!
花かんむりと、花のアーチのような素敵な空間…!
かわいすぎて、ちょっと自分も撮ってみたり 笑(ここには恥ずかしいので私抜きのものしか載せませんが…笑)

次に体験したのは、スペインタイルの色付け体験!
シャーペンで絵柄をなぞって溝を作り、入れたい色をスポイトで水のような絵具のような鉱物で色付けしするんですが、
これががすぐ固まっちゃうから、綺麗に塗るのは本当に大変…!
あんまりきれいにはできませんでしたが(笑)、いつか街に飾られる、記憶にも記録にも残る体験でした!(後日、焼き上がった後のタイルの写真が載ったはがきが届き、ますます嬉しく :D)

そしてもう一つ、GLIDE GARAGEさんのギター工房ツアーへ。ギターを通じて宮城から世界へ進出している梶屋さんに説明していただきながら工房内へ入ると、ものすごい数の工具とすごそうな機械、そして数々のこだわりの木材が…!
三陸沿岸の宮大工さんの技術も活かしつつ、IT化によって精度の高いギター作りを行っており、それが音の出方を劇的に変えるのだとか!
驚きでいっぱいのツアーでしたが、中でも一番の驚きは目玉商品であるSwood! フェラーリを手掛けた方が監修してできたこのギターは、なんと100万近くするそうです…!!

他にも合間を縫い、力一杯でかっこいい和太鼓のパフォーマンスを見たり、獅子振りを見て頭を噛んでもらったり(笑)、さんまの形のたいやきを食べたり、段ボールで作られたランボルギーニ(ダンボルギーニ)を見たり、さらにはみんなで女川町のキャラクターのシーパルちゃんの絵を描いてみたり…! 復幸祭を満喫させていただきました!

そしてこのかっこいいグラフィティはSugar Shackのオーナー、D-BONSさんによるもの。初日に描いている時に立ち会いましたが、それにしても完成した作品が素敵すぎて…!!

片付けの際も、復興男の方とお話させていただき写真を撮っていただいたり、水産加工会社SENREIで働く方に頑丈なロゴ入り手袋をいただいたり、この日はアスヘノキボウの早川さんなどをはじめ、本当にたくさんの方にお世話になりました…!

 

夜は再度Sugar Shackを訪れたのですが、そこに復幸祭運営の主力メンバーであり、水産加工(かまぼこ作り)で有名な高政さんの高橋正樹さんも来店。すごく興味深いのが、彼曰く、

“被災地だから風化させちゃいけない”というけれど、つらいことは忘れるように人間できているし、忘れなければ復興は早まらない。メディアでは被災者としてのコメントを求められるけど、そう見られたいわけではないし、被災者ならもがき苦しみハッピーでいちゃいけないような状況は本質ではない。女川の本質は、人に覚えていてもらうこと、しかも楽しいことをして。どんなに良い町って言っても町民と魚が主人公で、その魅力がなければ成り立たないし、そのベースに対する掛け算ができていて、だからこそやろうと思えばなんでもできる、楽しい町になっている。本質を見つめた結果、女川は復興が早かったし、自分自身も “女川最高!” というツイートが増えるような、女川のことが好きな人を増やすことが嬉しい。

そんな正樹さんは、「ハッピーを守ることが俺の仕事」だと言っていて…! 復幸祭のように、復興を喜び、女川の魅力を感じて、その後新たな知り合いを連れてきてくれるような、そんな「幸せの好循環」が起きるようなことを楽しんでやっているんだそう。

この日に出会った、全ての素敵な大人たちがいる女川は、本当に素敵な町だなあと再確認した日となりました…!

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