レジ袋が宙に舞ったとき

レジ袋が宙に舞ったとき

真布です。今日はONAGAWACKの2日目。急遽、女川町観光協会のお手伝いをさせていただきました。夕方に観光協会で借りた自転車で帰りましたが、見事に向かい風で逆風のなか自転車を漕ぎまくりました。寒さにも驚きましたが、風の強さも、侮れないですね。

 

ONAGAWACKではさんまのすり身汁を食べさせてもらって、すごい優しい味がしました。たぶん、説明できない旨み。そして、お昼過ぎには完売。アイドル目当てのお客さんも、すり身汁の温かそうな湯気とそそる商品名にはさぞかし涎を垂らして列に待っていたことでしょう。みなさんが、すり身汁を買って、さんまのすり身団子を噛みしめている表情が印象的でした。

でも、外でハマテラス前でお手伝いをしていた頃。レジ袋が飛んでいた。よその人が女川にくることは経済的に潤うし、知ってもらう機会にもなるし、良いことだと思います。けれど、レジ袋が宙を舞っているのを見て、それって本当にいいことなのかなと考えていました。

人がくるといいことがある一方で、悪いことも起こる。イベントがあると、観光客がお金を落とし経済的に良い効果があるけど、ゴミだって、施設に汚れだってつくことがある。それを対策は打ちながら今後の町のために受け入れている、女川町のみなさんが、すごいと思いました。社会ではちょっと外国人労働者が事件を起こすと特定の人種の外国人に対する受け入れを全面的に反対する人がいたり、一つの噂である人を全面否定したり。自分自身も気をつけないと、思ってしまうことでもあるかもしれません。そして、自分自身も他の土地に行った時には通常よりも注意を払って行動をしていかなきゃならんなあと身を引き締めました。インスタ映えで有名な土地、何かを目当てに来た土地、でもそこはそうある前に誰かが衣食住を過ごす大切な場所なんですね。

そう思うと、女川の人たちは未来のことをちゃんと考えてるからこそ、挑戦的でいられるのかもしれないなと思いました。新しいことに取り組むにはエネルギーがいりますが、それを町全体、そして町民全体で取り組んでいることは結構すごいことです。まだ女川にきて1週間も経っていないので、女川とは、について仮説と検証を繰り返しながらゆっくり理解していければと思います。

話は変わりますが、今日の夜ご飯はシェアハウスのメンバーでチキンラーメン。こんなに即席の食事でも、卵を割るのに失敗したり、卵の白身がうまくラーメンの上に残らず面の下に落ちたり、ネギがないなあと思ったり。こんな簡単な料理でも、ふだん実家暮らしの私は母が作ってくれる料理にありがたみを感じました。

それとこれとは関係ないけれど、女川ではお母さんのことを「おっかあ」と呼ぶ人も多いみたい。それを今日聞いたとき、なんだか心のそこがくすぐったくなって、ポカポカした。

それでは。

投稿者プロフィール

真布
真布
2019年春期復興・創生インターン生。大阪生まれ大阪育ち。大阪大学4年です。
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