‟やがて海へと届く”:新しい「女川」へ

‟やがて海へと届く”:新しい「女川」へ
みなさんはじめまして!東京都出身、大野志温(おおのしおん)です。現在は東京の大学院で安全保障などを中心に公共政策の勉強をしています。「全く関係ない分野を勉強しているのになぜ女川へ?」と思ったそこのあなた!これからブログを読んで頂ければ段々と分かってくるかと思いますのでお楽しみに!


ちょうど1か月前まではパリに留学していました。趣味はかつてサークルでやっていたテニスや、一人旅、本を読むことやお酒を飲むこと。町民の皆さん、滞在中は町内の飲み屋にたくさん出没すると思うので、温かく話しかけてくれるととても嬉しいです。


今回の「」プログラムを知ったきっかけも、年末のパリで「日本に帰って春から働く前の1か月間で何かできることはないかな」とインターネットで探していたところ、偶然このプログラムを見つけたことにあります。当時はまさか本当に女川町に来ることになるとは想像していませんでした。


実は女川に来たのは今回が初ではなく、5年前に1回、3年前に1回それぞれ一人旅で来ています。瓦礫だらけで衝撃を受けた5年前、前を向く早さに驚いた3年前、それらの光景とはまた違った光景や人の姿を知ることも、今回の滞在の楽しみの1つです。そして、今年度をもって女川町復興計画で定められた期間がちょうど終わります。どのように町が変化を遂げ、何が課題として残っているのかを過ごす中で発見できればと思うのが今の気持ちです。


女川町でやってみたいことはたくさんありますが、今後ブログを書く中でネタも尽きてきそうなので、小出しにしていきたいと思います(笑)ブログを書くというのは人生初の経験でもあるので、日々の日記のような、小さい記事のような、そんな約10回ブログにしていきたいです。

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そんな初日の今日は、朝8時に東京駅を出発し、5時間かけて女川に到着しました。

道中、最近文庫化された綾瀬まるさんの『やがて海へ届く』を読みながらやってきたのですが、震災を経た 「生と死」をめぐる心の変化について関東に住む3人の登場人物を中心に描かれていて、現実と非現実を見事に融合させた書きぶりを引き込まれるように読んでいたら5時間の電車旅もあっという間でした。




浦宿駅あたりからは有名なリアス式海岸。「いよいよ女川に来た!」


到着すると「アスヘノキボウ」岩部さんの御案内で街歩きをしました。医療センター付近に行くまでは実感が湧かなかったのですが、以前よりかなり高い場所に中心部が移ったなと、かつて来て見たものの跡地と比較しながら感じました。まちづくりが着々と進んでいる女川の街並みを見ると、かつて来た「女川町」ではなく、全く新しい町としての「女川町」に自分として関わっていくことが今から楽しみです!


あの時はなかった商店街。今では人と人をつなぐ中心となるような欠かせない場所になっています。
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右も左も分からず不安と楽しみの両方でいっぱいですが、これから3週間よろしくお願いします!

 

投稿者プロフィール

Shion Ohno
Shion Ohno
はじめまして!大野志温(おおのしおん)です。
東京都出身24歳。東京大学公共政策大学院修了後、都内で働いております。
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