まだ僕にできることがあるだろう

まだ僕にできることがあるだろう
三秀さん名物・焼肉飯(半)と、みそラーメン(半)。 両方ともハーフサイズです。ラーメンの上のレンゲと比較してみてください。

嗚呼 まだ僕にできることがあるだろう

情熱と決心 忘れてないなら

(中村雅俊さん『まだ僕にできることがあるだろう』より)

 

第十三日目(9/19(木))。

ゴミ出し、洗濯済ませる。ありふれたルーティンに、女川で住んでいる実感。楽しい。

このあと、はるきさん、しんのすけさんと朝ゆぽっぽへ。朝温泉、一番風呂。至福。同じ釜の飯を食った友ならぬ、同じ風呂につかった友が、この滞在中で何人できただろう。公衆浴場という文化を遺してくれた先人たちに感謝(笑)。

風呂から上がってのんびりうだうだしていたら11時過ぎ。朝ごはん兼昼ごはんと考えて、女川駅前通りに面した、女川の老舗「三秀(さんしゅう)」さんへ❗️

 

 

 

 

 

「三秀」さん前景。

シーパルピア内、みなとまちセラミカ工房さんによる、品のある看板。

 

ここには女川町民の皆さんが、人生で一度は必ず食べているという“ソウルフード”があるという。うーん、まるで「秘密のチョウミンSHOW」(笑)、それが、これだ❗️

カモーーーン❗️(郷)

三秀さん名物・焼肉飯(半)と、みそラーメン(半)。
両方ともハーフサイズです。ラーメンの上のレンゲと比較してみてください。

 

どーーーですか、お客さん❗️このボリューム❗️味ももう箸なんかで食べません、レンゲでがつがつ無心になって食べました。かつて「俺の胃袋は宇宙だ(キリッ」と言う主人公のドラマがありましたが、嗚呼、なぜ私の胃袋は万石浦ほどもないのでしょう😢

腹ごなしに町中を散歩していると、ハマテラスのお店の前で、おかせいの社長と店長に。緊張(笑)「土曜は、浜焼きやってもらうから、よろしくね!」とのお言葉。また、会長からもお褒めの言葉があったとの話いただく。不安反面、期待していただいていると勝手に感じ、やぁってやるぜ!と何十年かぶりに気合い入りまくる。頑張ろう❗️

辞去してMother port coffeeで、ここまでの滞在記を縷々まとめる。自分の日々の行動や思索の足跡をつけて、それをたどりつつまた行動し思索することが、こんなにも奥深く興趣尽きないこととは思いませんでした。

あとは、これらを自己完結や自己満足するのではなく、傲らず怖じず、自分以外の人とその内省したものをキャッチボールができるようになると、もっと素敵だろうなと思います。

女川は、それが毎日毎晩、いろんなところでいろんな人とできる、また交わされている町なんですから❗️

小一時間待ったりした後は、ふと魚市場を反対岸から見たくなり、道沿い、港沿いにポテポテ歩いてみました。30分歩かないくらいの距離で、こんな標識に出くわしました。

地図の中央あたりの青丸が私がいた場所です。
8年半、あの海からここまで波が来たのだ…

 

暫しの間、立ち尽くし、いろんなことを考え、思い、そして祈りました。

再びシーパルピアへ戻るとおかせいさんで、ホタテの貝柱の天丼がお総菜コーナーにあったので、晩めしにと購入し帰宿。

TVをつけると、女川原子力発電所一号炉の廃炉計画の審査が始まった、とのニュースが。

僕は正直、政治学も行政法も原子力工学も全くの門外漢です。

ですが、原子力発電所がその地域にあることで、その地域に交付金と言う名目で国からお金がおりると言うのを、福島第一原子力発電所爆発事故で知りました。

調べてみると、河北新報昨年12/14付に、女川原発一号炉の廃炉により、女川町の電源立地地域交付金が減収になるとありました。これは段階的に10年で約10億の減収になるともありました。

さらに調べてみると、原発立地地域への交付金の元となっている、原子力発電施設立地地域共生交付金を拠出する法律は、2021年3月までの時限立法であるということもわかりました。

女川町はこれを、廃炉交付金でリカバーするということでしたが、どのみち減収は避けられない。交付金が入るここ10年が勝負どころ。女川町の命運をかけた10年の勝負です。

『「いのち」と「くらし」をみんなが紡ぐまち』。10年計画に掲げられたテーマ。この中の「みんなが紡ぐ」という言葉に、僕は、この女川町の航海がArcadiaにたとりつくもつかぬも、すべてクルーである町民ひとりひとりの、知恵と勇気と経験と連帯にかかっているな、と強く感じました。

余所者がいろいろ出すぎたことを書き連ねますが、もう少しお付き合いください。

減収は避けられない。しかし福祉や医療や教育などの公共サービスの質は断じて下げてはならない。なぜなら、それをすれは町に見切りをつけていく人が出てくるからです。

収入基盤を支えるために、ということで、ひとつの考え方として、この町を中心に経済活動をする活動人口を増やしていく、という考え方があります。

あくまでも個人の意見ですが、しかしそれだけでは足りないと思います。対症療法になってしまうと思います。

やはり、住民人口を増やす、この女川町に来て、住んで、家庭をつくっていただくベクトルを根治療法として、活動人口を増やすことと、両の輪で行っていく必要が有るのではないかと考えました。

そのためにはどうしても町にお金が要ります。でも原発は3つのうちひとつは廃炉決定、2つは再稼働未定。しかし遅かれ早かれ廃炉となるでしょう。

この先勝負をするには二通りあると思います。

A. いま町にあるリソース(資源)で勝負する

B. 今はないけどゼロから新しいリソースを創出する

資金も時間も比較的少なくてすむのはA.だと考えて、どうしようもないほどドシロートの自分が女川町の地図を見たとき、あるものを思い付きました。

女川町はリアス式海岸の通りの、海からすぐに山林が続く、起伏の激しい、山間部の多い地形です。これを利用できないか、と思いました。

『海水揚水発電』。地権や女川町の町の事情も考えずに書き連ねますが、たとえば、

御前浜~女川浜の山間部の尾根に、上部貯水池を設け、御前湾の先に取水口を設け、ここを女川第一海水揚水発電所とする。

大六天山~針浜の尾根に貯水池を設け、唐松山の先へ取水口を設け、女川第二海水揚水発電所とする。

さらに、貯水池付近の尾根には海風を捉える風車での風力発電、ソーラーパネルでの太陽光発電を行い予備電力とし、夜間の比較的電気代の安い時に海水を汲み上げ、需要の高い時間に貯水池から海水を落とす。

この自然エネルギーミックスで、どれだけの発電能力があるかは、無責任ですが、門外漢の私にはわかりません。

ですが、これが事業ベースに載せられるなら、交付金も売電も視野に納められないでしょうか。

ちなみに、第二発電所を万石浦に、と考えたのは、これによって浦宿~鷲神浜エリアの活性化が計れないかと考えたためです。

JRの駅で言えば、浦宿からはもう女川町です。せっかくなので、浦宿エリアに入ったらもう、「女川にキタ━(゚∀゚)━!」という高揚感を、ビジターのみなさんはもちろん、住民の皆さんにも感じられるようにしたい❗️

そのためには、何か起爆剤になるような仕掛けがあったらいいなと思いました。少なくとも、浦宿駅のトイレと待合室は日本一きれいで使いやすいものにしたい❗️片面一線でホームから海と山がいっぺんに見える駅なんて早々ない。しかもやって来るのは二両編成の気動車。個人的にすごくドラマや映画の舞台になりそうな気がするんですよねぇ。女川町にもフィルムコミッション設けて、積極的に呼び込みしてみてはいかがでしょうか?

CM大賞を撮れるなら、たとえばキャストからスタッフまでオール女川のミニドラマ撮って、ミヤテレさんとかTBCさんとかに流してもらうとか。何ならYouTubeでもよいと思いますし(ここは名取市が面白いもの創ってますね)。

今回はここ数日の思いの丈を、無礼不躾承知で書き連ねたので、この辺で。お読みになった町の皆様、最後になりますが、私、本当に女川が大好きになりました。ずっと住んでみたいです。そのふくれあがった思いゆえの投稿です。どうかそれだけはご理解いただけたらうれしいです。

To be continued.

 

嗚呼 いつか自分が驚くような

将来の輝き見届けたいから

嗚呼 まだ僕にできることがあるだろう

情熱と決心 忘れてないなら

 

投稿者プロフィール

ひで。
ひで。素浪人(笑)
神奈川県横浜市在住。
9年ほど勤務した会社を辞めて、震災以降通いつめる、大好きな東北と生きていく道を模索中です。
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