おながわ大学×海のジブリ~海のテロワール~

こんばんは。

先日まで女川に滞在していたしんちゃんです!

多忙であったのと考えをまとめるのに時間がかかり、更新が遅くなってしまいました。

考えをまとめた分と女川滞在中に関わらせていただいた「おながわ大学」というコミュニティカレッジについて書き、自分がやってみたい企画について書こうと思います。

表題にもあります、「おながわ大学×海のジブリ講座~海のテロワール~」は現在自分が関わっている企画の名前です。

この企画を説明するにあたり「おながわ大学」「海のジブリ」「テロワール」について説明しようと思います。

まず「おながわ大学」について、の前に

皆さんはシブヤ大学というコミュニティカレッジをご存知でしょうか?

http://www.shibuya-univ.net/about/

↑こちらがシブヤ大学のHP内の紹介ページ

「シブヤ大学は、シブヤのまちを「大学」に見立て、まちのヒト/モノ/コトを発掘・編集することで、一人ひとりが豊かに暮らせるまちをつくる取組みをしているNPO法人です。」

(HP内より抜粋)

この言葉の通り、コミュニティカレッジにはキャンパスはなく、町全体を大学に「見立て」、あらゆる場所を「教室」にし、学びの場を作っていくことによるまちづくりを目指した取り組みです。

学位や資格は取得できませんが、渋谷に、在住あるいは在勤してるかに関わらず、どんな人でも学生登録ができます。授業も年百回は無料で行われています。ここでは誰もが「学生」にもなれますし、誰もが自分の学びたい分野の企画を持ちこんで「先生」にもなれます。

授業で出会った「学生」同士が、自発的に「ゼミ」や「サークル」を形成し、授業後も学びの場を継続的に設けているグループもできていますし、授業の内容もそれぞれの人の持ち込みの企画がなので、多種多様です。

僕も今回の企画に関わらせていただいてから、コミュニティカレッジという形態を初めて知りましたが、新しい形の「学びの場」を形成する組織、形態として、とても面白いなと思いましたし、東京でよく、「やりたいことをやる場」を設けるためにたくさん企画している自分の活動にも重なる部分もありとても興味を惹かれました。

さて、それでは本題の「おながわ大学」について書いていこうと思います。

一言でいうと、「おながわ大学」は、町を活性化させるために、この「シブヤ大学」に範をとり、女川町にもコミュニティカレッジを作ろうという試みなのです。

この企画は、先日ご紹介した女川未来会議において、「『シブヤ大学』のようなコミュニティカレッジが女川にもあったらいいのに」という提案から生まれました。細かいいきさつは省きますが、現在「おながわ大学」の最初の「授業」として、「海のジブリ講座」というものが企画され、進行しています。

続いて「海のジブリ講座」とはどのようなものか。

それを説明するために、先に「テロワール」という言葉をご紹介したいと思います。

テロワール(terroir)

「土地」を意味するterreから派生した言葉。もともとはワイン・コーヒー・茶などの品種における生育地の地理、地勢、気候による特徴を指すフランス語。同じ地域の農地は、土壌、気候、地形、農業技術が共通するため、作物にその土地特有の性格を与える。(wikipedia)

上記はwikiから抜粋した辞書的な言葉の説明です。ただこの企画の説明のためには、もう少し踏み入った解説が必要だと思いますので、「テロワール」が用いられる代表のワインを例にとり、「テロワール」を説明していこうと思います。

この記事を書くにあたって参照させていただいた

↑こちらのサイトにはワインでの「テロワール」とは、「ブドウ樹をとりまく環境すべて」と記載されています。

(以下太字はこのサイトからの引用です)

ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、有名なブルゴーニュのワインは、気候も品種も全く同じなのに、隣り合う畑同士で全く異なるワインになるという現象もよく見られるそうです。そのくらい環境による変化が大きいんですね。こういう特徴から「ワインは土地の媒介者」と呼ばれているそうです。

(余談ですけど、ブルゴーニュの品種はピノ・ノワールといい、ブドウの中でも特に影響が受けやすい品種だそうです。だから毎年ワインの出来不出来があり、ワインの収穫祭もあれだけ盛り上がるのですね。今回の企画のことを踏まえると女川の秋刀魚収穫祭と類似する部分は多々あると思いますので、調べれば調べるほど良い企画だなと感じます)

ですからこの「テロワール」という概念があるからこそ、ワインを飲んだ時に「土地」の風味を感じられるのだそうで、通の方の楽しみ方の大きな要素でもあるそうです。

まとめますと、「ワインは土地の媒介者」と言われるほど、「土地」の環境に大きく左右されやすく、同じ品種でも大きく味が異なるため、味に「土地の性格」が色濃くでる。しかし、そのおかげで口にするだけでその「土地」の風景や香りがイメージされ、味以外の要素でもワインの素敵な楽しみ方ができる。このような考え方は「テロワール」という概念に支えられた「楽しみ方」である、ということですね。

(詳しくはないのですが、よくスーパーで野菜の売り場のPOPに農家さんの写真や情報が載っていることがありますが、それもこれに似た考えなのかもしれませんね。初めて見た時からとても好きな試みです)

ここで「海のジブリ講座」の話に戻りますが、この講座は、「なぜ女川の魚はおいしいか?」を説明できるようになれれば、という思いから始まっています。

女川のお魚は、僕も現地で食べましたが、本当においしいです。

僕はチェロ奏者の方の演奏を聴かせていただく機会があったのですが、その時に、「チェロってこんな表情があるんだ、こんな音が秘められている楽器なんだ、ここまで人生の深みを感じさせられる音がこの楽器から生み出すことができるんだ」といたく感動したのですが、女川のお魚にも同じこと思いました。「お魚って本当はこういう味なんだ、こんなにたくさんの味が秘められているんだ、ここまで深い味が込められているんだ」と。ですから女川のお魚がなぜここまでおいしいのかについてはかなり僕自身も惹かれますし、この企画の思いにもとても共感できます。

その思いをもとに考え出されたのが、「海のテロワール」という新しい発想なんです。

先ほどワインを例にとり、説明してきた「テロワール」

これを何とか海産物にも応用できないか? という発想ですね。

この発想からいくつか段階を経て海のジブリ講座へとこの企画は成長していきます。

①まず、なぜワインもお魚も地域によって味が違うのに、どうしてワインには「テロワール」という言葉があり、海産物にはないのか?という疑問

➁「ワインと違って海の中はみえないから」と結論

③しかし最新技術ではドローンなどを駆使して海の中に様子がかなり見えるようになっている

④それでは実際に海の中の様子を見て、お魚にどのような影響があるか学ぶ講座があれば、よいのではないか。

➄海の中は、普段あまり目にすることのないような生き物がたくさん共生しており、まるでジブリの世界のよう

⑥ジブリには、生き物や自然との人間との共生の問題について深く描かれている作品があり、ジブリと突き合わせて考える講座がよいのでは

大まかな流れは以上の通りです。

それでタイトルが

「おながわ大学×海のジブリ講座~海のテロワール~」となっているのですね。

このブログのタイトルはこの企画の名前です。いくつかタイトルあるんですけど一番わかりやすいのはこれなので、僕がご紹介するときはこのタイトルで行こうと思います。

この企画、僕はとても面白いなと思い、自分がもしできることがあればと、考えていたのですが、僕は昔、「ジブリの作品のダイジェストを作ってみる」という演劇のWSに参加したことがあって、それがとても面白かったんですよね。10分程度にジブリの作品、例えば「千と千尋の神隠し」なら作品の要点となるシーンやせりふを抜粋してそれぞれに登場人物の役を振り演じてもらう。それで観ている人が「ああ、これが千と千尋だったなあ」と思えるように参加者と制作する。

(アーティストとしての本音を言うと「共感」の先にある境地「これが千と千尋だったのか」という「驚異」を与える作品にしたいですが笑)

これ2チームに分かれてやってみると、かなり面白いんですよね。違うチームの作品を観て「ああ! そうそうこれこれ!」とか「いやいやハクはそんなんじゃない!」とか色んな意見が出てきて、試行錯誤を繰り返すうちに不思議とそれっぽくなってくる。

ジブリを観た後に、実際にやってみるのって絶対楽しいと思うんですよね。ジブリを用いて、自然や生き物との共生といった深いテーマを考えるならなおさら。

ということで「ジブリを実際に演じてみよう」というWS(講座)を提案しようと思います。

とまあ今日はちょっと疲れちゃったのでここまで笑

またジブリの演劇については書こうと思います!

それでは!

最後までお読みいただきありがとうございました!

しんちゃんでした!

投稿者プロフィール

浅井慎ノ介
浅井慎ノ介役者、小説家、劇作家
大阪府出身
現在大学に通いながら、東京で役者をやりつつ、自分でも小説や戯曲を書いています。
ダンス、歌、演劇、小説、能、絵画がとても好きです。
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